ひと月ほど前から約束していた。
「9月の空いている日に、損保ジャパン美術館に行こう」と大学時代の同級生から誘いが来ていたのだ。
メールでやり取りして9月19日に決めた。
待ち合わせ場所は新宿、いつもの小田急線改札口。
約束の11時半の10分ほど前に合流した。
昼食には少し早かったので、先に損保ジャパン東郷青児美術館に行くことにした。
美術館は損保ジャパンの本社と同じ場所にある。
入場券は友人が用意していた。
見ると、「ジェームズ・アンソール~写実と幻想の系譜~」展だった。
ジェームズ・アンソール(1860~1949年)はベルギーの近代美術を代表する画家の一人だそう。
89歳と長生きだ。
いろいろな画風に挑み独自の世界をつくりだしたようだ。
晩年には男爵の称号を得て、肖像がベルギー紙幣(旧100ベルギーフラン)に使われたとか。
旧100ベルギーフラン アンソールの肖像 |
展示は、「第1章 写実と反アカデミスム」、「第2章 グロテスク絵画に向けて」に分かれて、
小さな章立てになっていた。
アンソールの約50作品を含んだ100点余りの展示だった。
アンソールが影響を受けた画家や同時代の画家の作品もあり系譜をたどる仕掛けだ。
アントワープ王立美術館のコレクションだ。
ルーベンス 「ミネルヴァ」 アンソールが影響を受けた画家の一人 |
アンソール 「帆船」 |
アンソール 「レンブラントの模写 “金細工師ヤン・ルトマ”」 |
アンソール 「牡蠣を食べる女」 207×105の大作 |
アンソール 「オステンドの昼食後」 |
アンソール 「ブルジョワのサロン」 |
アンソール 「首吊り死体を奪い合う骸骨たち」 |
アンソール 「絵を描く骸骨」 |
アンソール 「悲しみの人」 |
アンソール 「陰謀」 ルーベンスの「キリストと姦通する女」から発想したそう |
一つ一つのテーマに深長な印象を受けた。
何となくにしても、わかるまでには時間がかかる予感がした。
昨年の11月にアントワープを訪れたが、王立美術館には行けなかった。
昨年の11月にアントワープを訪れたが、王立美術館には行けなかった。
行っていればさらに違った味わいがあっただろうと思う。
しかし、一月ほども時間があったのだから事前に下調べをしておくべきだった、、と反省した。
午後1時過ぎに美術館を出た。
午後1時過ぎに美術館を出た。
いつも家での昼食は少し早めの11時半頃である。
少々お腹がすいてきた。
同行の友人は、長く小田急に勤めていたこともあって新宿には詳しい。
寿司、中華、天ぷらの中から、天ぷらにすることに決めた。
若い時分には昼食によく来たという天ぷら屋を案内してくれた。
若い時分には昼食によく来たという天ぷら屋を案内してくれた。
食事の後は、コーヒーでも、とパーラーに入った。
席に着くと、隣のおばさんが何故かワッフルセットを勧める。
長野の南佐久からやってきたと話していた。
セットメニューしかないのかと思ったが、コーヒーだけでもオーダーできるという。
安心した。
友人はしばらくして席を立った。
戻ると、長崎のカステラを買ってきていた。
以前に贈った梅干しのお返しだということだった。
家に戻って、相棒とさっそく食べた。
一つ一つが小さな包みになっていて、味も緑茶に合うような塩梅で感心した。
友人はしばらくして席を立った。
戻ると、長崎のカステラを買ってきていた。
以前に贈った梅干しのお返しだということだった。
家に戻って、相棒とさっそく食べた。
一つ一つが小さな包みになっていて、味も緑茶に合うような塩梅で感心した。
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