2013年6月29日土曜日

3つのメガネと朝の散歩


今日から日課の散歩を朝に変えることにした。
暑さには強いほうで、夏でも散歩を欠かしたことはなかった。
しかし、ここ23年は猛暑が激しい。
夏の暑い日は散歩を控えることが多くなった。

ところが、このところ体重増が気になり、食事の量を抑えているがなかなか減らない。
夏の間散歩しないと増え続けてしまうかもしれない、と恐怖した。
そこで、夏の間は朝のうちに散歩時間を変更することにして、今日から始めた。
気が付くと、朝に散歩をしている人に結構出会う。



朝の散歩のワンショット

ところで、昨日は最寄りの警察署で運転免許の更新手続きをした。

24日の月曜日に一度申請したが、視力検査で受け付けてもらえなかった。
再トライである。
5月7日に「高齢者講習会」は受講済みだ。
(その時のブログは「運転免許講習会と株高」)




視力が気になっていたので、申請前に眼科医で視力検査を受けた。
いつも使っているメガネは「0.7」にしてあった。
普通運転免許に必要な視力は両目で「0.7」以上だ。
これでは通用しなくなっているようだ。
運転用のメガネが必要だ。
同じ眼科医に「診断書」を作ってもらって、メガネ店にいって急遽新しいメガネをつくった。



若い時から左右の視力の差が大きく、左右均等の矯正が難しいといわれてきた。
そのためにメガネを使わずにここまできた。
そして歳とともに、左が遠視、右が近視だから、メガネがなくともさほど生活に不便はない。





といいつつ、、、
日常生活用、パソコン用、運転用と、ここにきて3つのメガネを使うことになった。






2013年6月27日木曜日

父の日プレゼント~備忘録~


6月も終わりである。
父の日のプレゼントについて書くのを忘れていた。
思い出しながら書き留めておきたい。


長男からのプレゼントは、愛知県産の「金時生姜」。

長男家族はシンガポールに在住していて、お嫁さんがインターネットで注文したのだろう。
宅配便で610日に生産農家から直接届いた。

生のまま味噌を付けて食べた。

みずみずしく美味しかっ。
45日経って同じように味噌を付けて食べたら、辛味が増していてより美味しくなっていた。
梅酢に漬けた瓶詰めも結構イケた。







二子玉川に住む下の息子からは、ポロシャツだった。
「俺のイタリアン」の食事とセットで、その際に持ってきてくれた。
前々日に那須に遊びに行ってアウトレットで買ったといっていた。
6/11のブログ「あの「俺のイタリアン」」に書いた。






2013年6月24日月曜日

バルカン土産と山梨さくらんぼ


先週の20日、バルカン3か国の旅行から帰国した知人と昼食をともにした。
その際、マケドニアなどで買い求めたお土産を頂戴した。






民族紛争が続く地域で、観光産業は発展していないそうだ。
お土産も日用品を売る店などから買い求めたり、
乗り継ぎ時間を使ってウィーンの空港でも買ったのだという。
家に帰ってから頂いてみたが、チョコレートは甘さいっぱいだった。
マケドニアの「双頭の鷲」のついたキーホルダーは、

メダルやピンバッジを保存しているパネルに張り付けた。

旅の話ばかりでなく、パソコン、特に利用の仕方について教えていただくことが多い。

真似することも多い。



マケドニアの「双頭の鷲」が
コレクションボードに加わった


先週は相棒の友達からサクランボを頂いた。
友達は山梨県上野原にお住まいだ。










相棒と友達は、
秋田の田舎で幼稚園から小中高校、それに大学も一緒だったという。
月に1度、新百合が丘に近い大学付属病院に診察に訪れる
その度に相棒はお付き合いをしているようだ。
そんな仲なので毎年今の時期になるとサクランボを届けてくれている。




2013年6月23日日曜日

カンボジア・ビザ取得と寿司


720日から5日間、カンボジア「アンコール遺跡」に行くことにした。

旅行会社のツアーは実質3日間である。
アンコール遺跡に近いシェムリアップのホテルでの滞在である。
ツアーでずっと一か所に滞在するのは珍しいことである。

カンボジアへの渡航は、ほとんどベトナム経由で入国する。
この結果からか、アンコル遺跡ツアーにはベトナム観光付きのものが多い。
ベトナムには以前行ったことがあり、アンコール遺跡だけのツアーを探していた。
夏休み時期に合わせたファミリー向けに売り出されていたツアーをネットで見つけ、
2か月前に申し込んだ。

カンボジア観光にはビザが必要だ。
取得方法は、旅行会社に依頼したり、ネットでも申請できるという。
大使館に直接行って申請することもできる。

カンボジア大使館どこにあるのか知っておくのもいいかなと考えた。
( ↑ 大使館のサイトにビザ申請の案内もある。)
申請は、受付が午前中、受け取りは(数日後の)午後だった。

~ビザ申請へ~

714日(金)午前9時に家を出た。

大使館の住所は港区赤坂。
地下鉄メトロの青山一丁目駅で降りて10分ほど歩いた。



カンボジア大使館へ向かう


港区のカンボジア大使館

大使館は大通りを少し入った静かな通りにあった。
大使館の敷地には、寺院のミニチュアが建てられていた。
窓口では34人がデスクに向かって申請書に記入していた。





ネットで取りだした申請用紙に予め記入して持参したのですぐに終わった。

今日は申請だけで終わりである。
受け取りは後日だ。

昼食は渋谷で取ることにした。
渋谷のマークシティーにある「美登利寿司」に行こうと相談がまとまった。
しかし行ってみると、店の前には行列ができていた。
他の店にしようとなった。
以前に時々行っていた渋谷警察署の向かいにある蕎麦屋に行ったら、

移転していて店は無くなっていた。

まぐろのファストフードらしい店に入った。
丁度昼時でもあって女性客もいて店は混雑していた。
店の前では弁当も売っていた。



     ↓
     ↓
     ↓
     ↓
     ↓

~ビザの受け取り 4日後~

718日、ビザを受け取りにでかけた。
受け取り時間は午後130分から4時までだった。
大使館に着いたのは3時過ぎだった。

無事に取得できた。






帰りに散歩しながら渋谷に出た。

夕食には早目だったが、再度「美登利寿司」に行ってみることにした。
夕方4時過ぎであったが、またもや店には行列ができていた。
待つかどうか迷ったが、待っている間に丁度夕食の時間になると考えて並んだ。

並んでみると、1人や2人の客は意外と早く席に案内されていく。
合流する仲間がまだ来なかったり
グループだとテーブルが空かなかったりと、スキップする人も多いようだった。
15分程待ったが、割りに早く席に付くことができた。

特上握りを頼んだ。
カニみそサラダは塩が効きすぎていた。






1時間程で店を出た。
大勢の客用にノウハウを持っているようではあったが、
小田急線梅が丘駅前にある本店ほどの満足感はなかった。



中国語検定と梅干し作り


今日623日、中国検定試験を受験した。




2007年に初めて中国北京を旅行した。
京劇や雑技をみたり、ワンフーチンで買い物をした。
どこにいっても中国の人たちは日本語を上手に話してた。
仕事の上で必要ということもあるだろうが、日本に興味を持っているからに違いないと思った。

帰国してから、中国語のNHKラジオ講座を聴くようになった。
定年して家にいる時間が増え、「時間の有効利用」にもなっている。

その後2009年には上海周辺に旅行した。
この時に、はっきりと中国語を覚えようかなと意識し始めたような気がする。
早道は語学学校に行くことだろうが、経済的に余裕はない。
ラジオ講座を聴きながら、ときおり検定試験を受けることにした。

去年の秋に準4級と4級を受けた。
4級は合格できなかった。
(昨年の受験について、2012/11/27ブログ「中国語検定試験とりんご」に書いている。)

2度目の今回は4級の試験を受けた。
今回は、前回の1/3位しか受験者がいなかった。
日中関係が悪くなったからだろうか。
女性が多かったが、若い人の間で中国熱が冷めているように感じた。
それにしても、試験時間の100分間集中力を保つのは容易ではなくなってきた。




   
自宅に帰って、先週20日に漬け込んだ梅干しの梅酢の上がり具合を覗いてみた。

今年は去年の半分の3キロにした。
容器が大きいので底の方に沈んでいるように見える。
梅酢は十分に上がっていた。
もう少し上がったら、すくい取って「梅酢」として保存する。
あとは、梅雨明けを待って干すことになる。

(梅干しづくりに関しては、
 昨年のブログ「梅干しつくり<1>~<5>」に詳しくあるので、よろしければ参照されたし。)


6/20 漬け込んだ時

6/23 今日の状態
ずいぶんと水が上がってきている
あまり酒は強くないが、今年も梅酒を作った。




2013年6月11日火曜日

あの「俺のイタリアン」


昨夜、話題の「俺のイタリアン」に行って食事をしてきた。

一流レストランと同じ水準の料理を格安で提供する。
そのかわりに基本的には立ち席だ。
一部椅子席もあるが、予約制になっている。

人気のせいでその予約が取りにくいらしい。
今回は息子の連れ合いが予約してくれた。
1週間早いが、「父の日のプレゼント」ということで招待してくれた。

610日(月)午後6時からの予約だった。

時間の制限があって「2時間制」という。
JR新橋駅の烏森口で待ち合わせた。
久しぶりでサラーマンが帰宅する時間にターミナルにいるという感じになった。
4人揃ったところで店に向かった。


アフター5の新橋界隈

新橋 「俺イタ」

店は夜には早いこの時間にも大混雑していた。
皆立っている。
狭小住宅といわれるが「狭小店舗」といえそうだ。
イタリアやスペインのバールも基本的に立っての飲食だが、もうすこし広いと思う。


話題の店は大混雑

時間になって席に着く。
飲み物のオーダーは少し格好をつけて「通」を気取ってみた。
ヴェネツィアでは定番の食前酒「スピリッツ」を頼んだ。
ちょうど前日のイタリア語のラジオ講座で話題になっていたのだ。
本当に値段が安くて驚く。


食前酒に「スピリッツ」


料理を注文した。
サラダを注文したが、その大盛り具合にびっくりした。
フォアグラと牛肉のポトフとか、フォグラのコロッケ、リゾットなどが次々に運ばれてきた。


狭いテーブルはすぐに一杯に、、

牛肉のミルフィーユ フォアグラのせ
“のせ”が大きい

フォアグラのコロッケ

定番ピッツァ マルゲリータ

人気のフォアグラのリゾット

あっという間の2時間だった。
4月に大学の仲間との集まりで丸ビル53階の人気イタリアンレストランに行ったが、
そこと比べても見劣りしない印象だった。
とにかく、1つ1つがメイン料理に値するものだった。
次は「俺のフレンチ」に行くことにして店を出た。



2013年6月4日火曜日

“書きかけ”のビビンバと“届いたばかり”のライチ


昨日、相棒に呼び出されて新宿に出た。
約束の時間より早めに出かけた。
新宿に着くと南口から街に出た。
デパートや書店に立ち寄りながら待ち合わせ場所に行った。

およそ1時間は歩いたただろうか。

12時半の約束の時間より早めに私鉄の改札口に行くと、相棒も早めに来ていた。
仙台に住んでいる友達が一緒だった。

この友人は和歌山県田辺の出身で、高校の同窓会に出席すべく上京していた。

前日から来てアイスショーを見て1泊したといっていた。
これからその同窓会で、それまでの時間を相棒に付き合ってくれとのことだった。

ちょうど昼時だ。
相棒は1人で食事するのも味気ないので、その時間出て来て欲しいということだった。
このところ出不精気味なので出かけることにしたのだ。

デパート12階の韓国料理「妻家房」に入った。

何度も来ている店だ。
いつも混雑していたが、久しぶりのこの日は空席があった。
韓国料理を避ける人もいるのかも知れないとちょっと考えてしまった。
いつものようにビビンバとチヂミを注文した。






帰宅し、ブログを書いていた。
そこに、シンガポールの嫁から台湾産のライチが宅急便で届いた。
ブログを書き置きした。
そして続きが今日になった。

嫁からは10日程前に「ライチを頼んだ」という連絡をもらっていた。
今は全てネットでやっているようだ。
ネットで注文も支払も済ませてしまうという。
ライチは今が旬だ。
みずみずしくて香りも強く、とても美味しかった


シンガポールの嫁から
台湾のライチ

今が旬のライチ





2013年6月1日土曜日

「大神社展」と「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」~後編~


~前編~で「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」で観た「ヨハネ」が気になった。
「洗礼者聖ヨハネ」と「福音書記者ヨハネ」の絵があり、どれも女性的に描かれていた。
ヨハネの描かれ方に興味を持ち~後編~として取り上げてみようと思う。

「ヨハネ(Johannes)」はラテン語。
イタリア語では「ジョヴァンニ(Giovanni)」
英語では「ジョン(John)」
フランス語では「ジャン(Jean)」
ドイツ語では「ヨハネス(Johannes)」
スペイン語では「フアン(Juan)」
ロシア語では「イヴァン(Ivan)」
ギリシャ語では「イオアンニス(Ιωάννης)」。

キリスト教世界の「ヨハネ」は1人ではない。
分け方には諸説あるようだが、細かく分けると4人という説がある。
①「洗礼者聖ヨハネ」、②「使徒ヨハネ」、③「福音書記者ヨハネ」、④「黙示録のヨハネ」。
①洗礼者聖ヨハネと他は完全に別人である。
②使徒、③福音書記者、④黙示録著者、は同一だとか別人だとか。
画としての描かれ方では③と④の区別はよくわからない。
ヨハネの黙示録は画題として取り上げられてきており、著者ヨハネ自身を描くものではないようだ。
一つずつ見ていく。

①キリストに洗礼を施した「洗礼者聖ヨハネ」。
 キリストの血縁者でキリストよりも年長者である。
 描かれ方の特徴は十字の杖を持ち、毛皮をまとっている。
 聖母子像とともに描かれることも多い。
 その姿は幼子であったり、少年から成人と様々だ。

 指を差している姿も多い。
 聖ヨハネの場合は救世主キリストを指しているということだが謎も多い。

偉大な画家の洗礼者聖ヨハネを見比べてみると面白い。
年齢、髪型や表情が実に様々だ。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「洗礼者聖ヨハネ」
表情は女性のよう、身体は少々男性的

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「岩窟の聖母」
ロンドン ナショナルギャラリー
聖母の右手が幼子の聖ヨハネのように思えるが
指を差しているのはもう一方の幼子
謎だ

こちらはルーヴルの「岩窟の聖母」
こちらの方が先に描かれたらしい
聖母の手にあるのがキリスト
指を差されていることからもわかる
指を差しているのが幼子聖ヨハネ

ベルナルディーノ・ルイーニ 「聖家族と洗礼者聖ヨハネ」
右の幼子と髭の男性がヨハネ

ボッティチェリ 「洗礼者聖ヨハネ」
このヨハネはヨハネらしい

カラヴァッジョ 「洗礼者聖ヨハネ」
精悍な青年風、青年期の憂いがある

ムリーリョ 「荒野の洗礼者聖ヨハネ」
わかりやすいヨハネだ

エルコレ・デ・ロベルディ 「洗礼者聖ヨハネ」
ガリガリに描かれている

ラファエロ 「砂漠の洗礼者聖ヨハネ」
麗しき美青年 指を差している

ジョット 「キリストの洗礼」
中央が洗礼を受けるキリスト
キリストに手を携えているのが聖ヨハネ

聖母子とともに描かれると、、、。

ジョヴァンニ・ベッリーニ 「聖母子と洗礼者聖ヨハネ、聖女」
このヨハネもわかりやすい

ラファエロ 「ベルヴェデーレの聖母」
幼子聖ヨハネが左に描かれている
キリストよりも頭を低く描くらしい

ラファエロ 「王座の聖母子と2聖人」(アンシディの祭壇画)
洗礼者聖ヨハネが救世主のキリストを指している
このヨハネもわかりやすいが、空をみている表情が面白い

ボッティチェリ 「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」
ヨハネが少年として描かれている

ボッティチェリ
「聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルとガブリエル」
美しい女性のように描かれている
年のころは10代のように見える

ボッティチェリ 「聖バルナバの祭壇画」
一番手前の痩せこけた姿が洗礼者聖ヨハネ
ボッティチェリのヨハネもだんだん年をとってきた

ボッティチェリ 習作「洗礼者聖ヨハネ」
上の聖バルナバの祭壇画のための下準備作

再びラファエロ 「フォリーニョの聖母」
こちらはかなりワイルドに描かれている
ここでもヨハネは指を差している

ルーベンス 「聖家族と聖エリザベス、洗礼者ヨハネ」
幼子で毛皮とともに抱かれている

次は、
②キリストの12使徒の1人「使徒ヨハネ」。
 弟子のうち最も若く、キリストに愛された使徒として美しく描かれることが多い。
 赤い布をまとい、手には蛇の入ったカップ(杯)を持っている。
 蛇はヨハネが毒殺の標的になったことを象徴しているそうだ。
 福音書記者ヨハネと同一視して描かれた絵も多い。

ジャンピエトリーノ 「福音書記者ヨハネ」とある
使徒ヨハネと明確な区分はないようだ
ふっくらとした女性のよう

ルーベンス 「福音書記者ヨハネ」
こちらも女性かと思ってしまう

エル・グレコ 「使徒ヨハネ」
蛇の杯を持っている
年少の使徒らしい若さが出ている

デューラー 「聖ヨハネと聖ペテロ」
「四人の使徒」より
こちらは壮年のヨハネか

再びエル・グレコ 「福音書記者ヨハネと聖フランチェスコ」
やはり蛇の杯を持ち、色白の美麗な青年に描かれている
何気に指を差している

続いては②と同一に捉えられている(ような)、
③「福音書記者ヨハネ」。
  シンボルの鷲とともに描かれることが多い。
  4人の福音書記者の1人である。
  他の3人は(括弧内はシンボル)マルコ(獅子)、マタイ(人・天使)、ルカ(雄牛)。
  「パトモス島の、、」と冠した作品が多い。 
  ヨハネはパトモス島に幽閉され、その時に④の黙示録を記したとされる。
  福音書は幽閉後の老齢期に記したようだ。
  ③福音書記者と④黙示録著者も混同されているようである。

ベラスケス 「パトモス島の福音書記者ヨハネ」
美しい、とはいえない風情
右横に鷲が描かれている
左上に描かれているのは黙示録の「太陽の女」では?

ピエール・ラストマン 「パトモス島の福音書記者ヨハネ」
ベラスケスとほぼ同じような構図
ヨハネが見ているのはやはり黙示録の「太陽の女」の場面か


ジャン・フーケ 「パトモス島の聖ヨハネ」
こちらは長髪で使徒ヨハネを思わせる
木の大きさや遠近感に違和感が、、

ドナテッロによる彫像「福音書記者聖ヨハネ」
髭をたたえた風格のある姿

最後に
④「黙示録のヨハネ」。
  黙示録の著者ヨハネとして自身が画題になることは少ないが、先のパトモス島の福音書記者
  は黙示録を記しているヨハネとも考えられる。
  ヨハネの黙示録を題材に描いた大作の中に登場していることもある。

ボッティチェリ 「神秘の降誕」
ヨハネの黙示録11~12章を描いている

ミケランジェロの大作 「最後の審判」
中央キリストの右手側裸体の大きな男性がヨハネらしい

ムリーリョ 「無原罪の御宿り」
聖母マリアの姿は黙示録の「太陽の女」の記述を基にしている
「1人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、
頭には12の星の冠をかぶっていた」
三日月はギリシャ神話の処女伸アルテミスのシンボル
キリスト教に多神教的要素が入っているようだ

「黙示録のヨハネ」として、デューラーの黙示録木版画連作を一気に紹介して終わりにする。
黙示録は、現在の世界秩序の終末と次の新しい世界秩序について神がヨハネに示したとされる。
デューラーは木版画の黙示録の中にヨハネを「その目撃者」として何度も登場させている。

「煮えたぎる油の中で殉教するヨハネ」

「7つの燭台をみるヨハネ」

「神の御座の前のヨハネと24人の長老」

「4人の騎士」

「第5、第6の封印を切る」

「風をとめる4人の天使」

「ラッパを吹く7人の天使」

「ユーフラテス河畔の4人の天使」「天使の戦い」

「書物を食べるヨハネ」

「太陽の女と7頭の竜」

「大天使ミカエルと竜の戦い」

「海から上る獣と子羊の角を持つ獣」

「子羊の前に選ばれしものたち」

「バビロンの淫婦」

「深遠の鍵を持つ天使とヨハネに新しいエルサレムを示す天使」