2013年9月25日水曜日

シンガポールの月餅と仙台の笹蒲鉾


先週、元職場の上司が体調を崩しているというので、自宅にお見舞いに伺った。
思っていたよりお元気な様子で一安心して帰ってきた。
3、4日すると、仙台の笹蒲鉾が送られてきた。
美味しく頂いた。



同じ日、シンガポールに住む長男のお嫁さんから「中秋節」の飾りや月餅が送られてきた。

手紙に「9月19日は旧暦の8月15日で、中国圏では3大節句の一つ中秋節です」とあった。
月餅は、その形から円満を象徴するもので、縁起がいいので街で一斉に売られているそうだ。

また、ランタンも一緒に送られてきた。
暗い夜道を照らして、月見に行くためのものだそうだ。








2013年9月15日日曜日

「プーシキン美術館展」とマグロの塩漬け


昨日、横浜美術館で「プーシキン美術館展」を観てきた。

一度行こうと考えていたが、暑い日が続いて行きそびれていた。
9月16日までだからぎりぎりの駆け込みとなった。


横浜美術館
「プーシキン美術館展」

横浜美術館

相棒が横浜に用事があるというので、では、と一緒に出かけることにした。
重い腰を上げることができた。

開館時間には少し早いかと思ったが、久しぶりなので周辺を散歩するつもりでいた。
ところが、着いてみると長い行列ができていた。
あと3日と迫った休日だからか。

散歩するつもりが、既に長い行列が。

開場を待つ大勢の人々

土曜日だからか、若い人たちが多かった。
早く入場させればいいのに、と思ったりしていた。
30分は待っただろうか、、、やっと列が動き始めた。



「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」。
モスクワの国立プーシキン美術館はフランス絵画の宝庫らしい。
ロマノフ王朝の皇帝や貴族、19世紀に台頭した富豪たちのコレクションだ。
コレクションから選りすぐりの66点が来日し、フランス絵画300年の歴史をたどるコンセプトだ。

展示の構成は、時代別に4章になっていた。
第1章 17~18世紀 古典主義、ロココ
第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義
第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義
第4章 20世紀 フォービィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ

フランス・ブルボン朝のルイ13世辺りの時代からの作品ということのようだ。
ルネサンスを経て、エル・グレコらのマニエリスム、ルーベンス、フェルメール、ベラスケス、
カラヴァッジオらが活躍したバロック、この辺りからということか。

第1章 17~18世紀 古典主義、ロココ

ニコラ・プッサン 「アモリびとを打ち破るヨシュア」
古典という感じだ

ジャン=バティスト・サンテール 「蝋燭のまえの少女」
光の印象がレンブラントやフェルメールに通ずる

クロード・ロラン 「アポロとマルシュアスのいる風景」

ジャン=フランソワ・ド・トロワ 「スザンナと長老たち」

フランソワ・ブーシェ 「ユピテルとカリスト」

ジャック=ルイ・ダヴィッド 「ヘクトルの死を嘆くアンドロマケ」

第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義

ウジェーヌ・フロマンタン 「ナイルの渡し舟を待ちながら」
静寂さが美しい

アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン 「イタリアの街角」

ウジェーヌ・ドラクロア 「難破して」

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル 「聖杯の前の聖母」
看板となっている作品
モデルはアングルの妻 際立っている

ジャン=レオン・ジェローム 「カンダウレス王」
紀元前8世紀リュディア王国・カンダウレス王の伝説が画題

ジャン=フランソワ・ミレー 「薪を集める女たち」

ジャン=バティスト=カミーコ・コロー 「突風」
木の激しさと人の落ち着いた様子が対比的

脱線だが、「ジャン」というファーストネームが多い。
ジャンは「ヨハネ」、聖人の名を用いることが多いのだろう。

第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義

クロード・モネ 「陽だまりのライラック」
婦人たちが風景に溶け込んでいる

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ジャンヌ・サマリーの肖像」
こちらも今美術展の看板作品

こちらもルノワール 「セーヌの水浴」
画面から明るい音楽が聞こえてきそうだ

ルイジ・ロワール 「夜明けのパリ」
粋で洒落ている

エドガー・ドガ 「バレエの稽古」
左上の少しの遮蔽感が覗いている風を感じさせる

アンリ・ド・ツゥールーズ=ロートレック 「窓辺の女」
線でみせている

ポール・セザンヌ 「パイプをくわえた男」
タッチがセザンヌ
同セザンヌの「水浴」は思った以上に小さかった

フィンセント・ファン・ゴッホ 「医師レーの肖像」
ゴッホの耳を治療した医師
この当時23歳の見習いだったらしい

アンリ・ルバスク 「水浴のあと」

ポール・ゴーギャン 「彼女の名はヴァイルマティといった」

こちらもゴーギャン 「エイアハ・オヒバ(働くなかれ)」

第4章 20世紀 フォービィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ

モイーズ・キスリング 「少女の顔」
「モンパルナスの帝王」の作品は独特

パブロ・ピカソ 「マジョルカ島の女」
「青の時代」を経た後の1905年頃の作品

こちらもピカソ 「逢引き(抱擁)」
「青の時代」の前だろう、1900年頃の作品

こちらもピカソ 「扇子を持つ女」
1909年の作品
1907年「アビニヨンの娘たち」あたりからの画風

<参考>
こちらはピカソ1905年の「扇子を持つ女」
同じタイトルでも上の作品とは全く視点が異なる

アンリ・ルソー 「詩人に霊感を与えるミューズ」
男性は詩人のギョーム・アポリネール
女性はその恋人のマリー・ローランサン

マリー・ローランサン 「女の顔」

アンリ・マティス 「青い水差し」

アンリ・マティス 「カラー・アイリス・ミモザ」

マルク・シャガール 「ノクターン」

1時間半程で観終わった。
観てくるとやはり時代とともに変遷していることがわかる。
もう少し早いうちに来ていればもう一度観てもいいかな、と思えた。
少し疲れたのでショップの隣にあるカフェで一休み。
カプチーノを頼んだ。

横浜美術館のカフェで。
美術ひろばに面したゆったりしたカフェだ。

カプチーノとパンフレット

美術館の美術ひろば

相棒との約束の時間には早かったので、美術館前のベンチに座って本などを読んでいた。
以前は、美術館前からの見晴らしがよかった。
今は商業施設「マークイズ」ができて、ビルの谷間になっていた。

1時過ぎに相棒とマークイズ4階のレストラン街にあがった。
どこも混雑していた。
フードコートも席が見つからないような状態だった。
店の前に座る椅子が用意してあったので、寿司屋の前に並んだ。
30分ほどで席に着けた。
基本は回転寿司だが、注文に応じて握ってくれた。
マグロの塩漬けにカボスを垂らして食べたのが、初めての味でおいしかった。

マークイズのフードコートは超満員

マグロの塩漬けにカボスを垂らして。
美味。
地下鉄みなとみらい駅では、ライブコンサートをしていた。

「みなとみらい」駅だけに
未来空間のよう。