2012年10月28日日曜日

車検と柿と「シナノスイーツ」


愛車のプリウスが初めての車検を迎えた。

ディーラーが東京・世田谷の砧公園の近くにある。
車検には2日間かかるという。

1026日、ディラーに車を置いて、小田急線の祖師谷大蔵駅まで歩いた。
世田谷通りをNHK技術研究所まで行き、駅を目指して住宅街を歩いた。
歩数計は、7,500歩だった。

初車検をむかえたプリウス


翌日、頻繁に外国旅行をしているブログ仲間のどっぽさんと昼食をとった。
旅の話を聞きながらの楽しいひと時だ。
今回の旅、アラブ首長国連邦の首長国「アブダビ」や「ドバイ」などの話を聞いた。

旅のお土産にデーツ(ヤツメヤシ)などを頂き、一緒にふるさと信州から届いたりんごも頂いた。
デーツは日本では女性に大人気のようだ。

りんごは「信州りんご三兄弟」の一つ「シナノスイート」。
果樹のオーナーで、りんごの木1本を自分で管理して収穫しているという。
実は少しかためで、甘みを抑えた程よい酸味が爽やかだった。
“リンゴらしいリンゴ”を美味しく頂いた。

アラブのお土産 デーツ

信濃りんご三兄弟「シナノスイーツ」

昨日はまた、和歌山県の柿が親戚から届いた。
実兄の娘が那智勝浦に住んでいる。

和歌山から届いた柿




2012年10月21日日曜日

秋の花火と柿と薔薇と


花火大会が待ち遠しかった。

私鉄でひと駅の調布の花火大会は毎年
夏の楽しみの一つだ。
昨年は、東日本大震災の影響で中止となった。
今年は、夏ではなく秋のこの時期(10月20日)に開催となった。

夏季の多摩川沿いでは、各地で花火大会が行われている。
調布では、競合を避けて秋に時期をずらせたのだろうと勝手に想像している。


昨日10月20日は、相棒と散歩がてら深大寺に行こうということになった。
自宅から歩くと多摩川大橋を渡って1時間20分はかかる。
最近は電車で調布に出て、調布から歩くことが多い。
昨日もそうした。

京王電車が多摩川鉄橋を渡った時、
車窓から花火大会の会場がすっかり整っているのが目に入った。
花火大会の日であった。
駅で確認するとやはり花火大会当日だった。

調布駅近くの“いつもの店”でラーメンを食べた。
昼時には行列ができる。
東京で食べるラーメンでは一番口に合う。
あっさりとしつつもしっかりと味が深く、麺もスープも旨いラーメンだ。
値段も安い。

昼食時に少し早かったのですぐ席に着けた。
いつもの塩ラーメンを食べる。
やはり美味しかった。

いつものラーメンを堪能した後、深大寺まで歩いた。
甲州街道沿いの電気通信大学の脇を通って20分程かかった。
途中、街路樹のハナミズキには赤い実がついていた。
古い民家の軒先には柿がたわわに実っていた。


花水木の赤い実

柿もたわわに

天気も良かったので神代植物園に入園した。
菊展示会が始まっているかと期待していたが、菊の時期には少し早いようだった。

薔薇園には秋の薔薇が咲き揃っていた。
春ほどの華やかさはない。
薔薇の花の前では、大きな一眼レフカメラを構える人が目についた。
神代植物園 秋の薔薇

神代植物園の正門から写真を撮りながら裏門(深大寺門)へ通り抜けた。
ペット霊園のある深大寺側に出る。

深大寺周辺地図 (KEIOサイトより)

道沿いの店先は行楽客で賑わいをみせていた。
花卉と取り揃えた店や土産物や甘味処が軒を連ねる。
「あやめ」という甘味処にはフランス人の女性がいて、テレビで取り上げられていた。

深大寺にはペット霊園もある。

花卉の店

看板娘(?)のフランス人女性

少し広めの空き地では、手作り市と名付けたフリーマーケットが開かれていた。
木彫風のペンを並べたところにカメラを向けたら、「カメラはだめだよ」と断られた。


深大寺周辺のフリーマーケット

手作り市らしい

手焼き煎餅を1枚買って相棒と分けて食べながら歩く。
大通りのバス停に出て調布駅に戻った。

深大寺の蕎麦屋も人気だ

駅前のパルコの地下にあるスーパー「北野エース」に立ち寄った。
シンガポールにいる孫からの頼まれものを送るついでに何か一緒に送ろうと思っていた。
真空パック詰めのサンマのかば焼きが「売上人気1位」とあったので買ってみた。
夕食で食べてみたら口に合わなかったので送るのは止めた。

相棒が夕食の後片付けをやっていると、遠雷のような花火の打上げ音が聞こえてきた。
秋の花火は開始時間が早いようだ。
急いで花火大会会場の多摩川堤防まで歩いた。

途中、小川にかかる橋の上は花火を見る人たちでいっぱいだった。
屋並みが切れて遠くまで見通せる道路脇の歩道には、
ビニールシートを敷いて座り込んだ人たちが秋の花火に歓声をあげていた。
道路はいたるところで通行止めになっていた。

多摩川堤防に辿りついた。
やはり近くでみる花火は格別だ。

2012年10月20日 調布花火大会

秋の花火



さっそく携帯カメラで花火を撮ってシンガポールの孫たちに送った。

何だか1日中歩きまわっていた。
1万6000歩だった。


2012年10月16日火曜日

四万温泉と甘納豆


一週間前、久しぶりに泊りで温泉に行ってきた。
群馬県の「四万温泉」だ。

四万温泉は新潟県に近い山間にあって人気の温泉だ。
しかし交通の便がよくなく、群馬県出身でありながら行ったことがなかった。




群馬県四万温泉は山間の温泉地

「四万温泉」の由来は平安時代の中頃までさかのぼる。
清和源氏の3代目源頼光に仕え、頼光の四天王の一人だった碓氷貞光の伝説に由来する。
 (碓氷貞光といえば当時京の都を脅かしていた大江山(丹波)の酒呑童子退治で有名)

時は永延3年(989)頃、碓氷貞光が越後国(新潟)から上野国(群馬)へと向かう道中の山間で
野宿することとなり夜もすがら読経をしていた。
すると夜半の頃、童子が現れこう告げた。
汝が読経の誠心に感じて四万の病悩を治す霊泉を授ける。我はこの山の神霊なり。
貞光は夢うつつにこの神託を聞き、目を覚ますと温泉が湧き出ていたという。

貞光はこの温泉を「御夢想の湯」と呼び、この地を神託の「四万の病悩を治す霊泉」にちなみ
「四万の郷」と名付けたそうだ。

言い伝えはもう一つ。
桓武天皇の延暦年間(782~806)、征夷大将軍に任じられた坂上田村麻呂が蝦夷討伐の際に
この地に立ち寄り入浴したとも言われている。

県の源泉台帳に登録されている四万温泉の源泉は42ヶ所。
平安時代からの湯は今も豊かに滾々と湧き出ている。

平安時代中頃開湯 「御夢想の湯」

湯宿を最初に開いたのは戦国時代、田村旅館の先祖田村甚五郎清政だそうだ。
甚五郎は岩櫃城主であった斉藤越前守に仕えていた。
永禄6年(1563)、この地が真田率いる武田軍に攻められ落城するが、
甚五郎は追っ手を防ぐためにこの四万の郷に留まり、そのまま土着し湯宿を開いたという。
江戸時代の「湯銭取立て帳」によると、徳川綱吉治世の天和(1681~1684)年間には
湯地場として親しまれ、江戸からも湯地客が来ていたことが記されているらしい。

群馬県立歴史博物館所蔵 「伊香保温泉繁栄之図」
天保3年(1832)吾妻四万村新湯之絵図
明治43年頃 賽陵館田村旅館


今回は、この四万温泉で「四万たむら」に泊まる。
元職場の同期組が就職してから50年経ったお祝をしようと集まった。
同期入社は30人、これまで亡くなった人が7人。
体の調子がよくないなどで今回出席できない人もいて、集まったのは18人だった。


1014日の日曜日、JR上野駅1200発の列車に乗った。

上野駅ホーム

乗車前に駅中の店で食事をと思ったが、せわしないので栗弁当を買った。
発車間際になって仲間の7人もやってきた。
週末の混雑を避けて出かけるグループもあるのか、思った以上に座席は埋まっていた。

列車は高崎線から吾妻線に入って、2時間余りで中之条駅に着いた。


中之条駅ホーム

駅前には店もなく、タクシーが数台客待ちしていた。

駅からは四万温泉行きのバスで向かう。
20分程待ってバスに乗った。
駅からほどなく山間の道となった。
途中で降りる人はいない。

バスが四万川沿いに走るようになると温泉旅館が目につくようになった。
温泉地らしい旅館街を通ってバスは40分程で終点に到着した。




旅館「四万たむら」は、バスの終点からスキー場の急斜面を思わせる坂の上にあった。
バスが到着すると、旅館の車が高齢者や足の悪い人をピストン輸送していた。

旅館「四万たむら」
バスの終点から急坂を登った先にある

旅館では、部屋に入る前にまず温泉と湯舟の説明があった。
それもそのはず、なかなか大きな温泉旅館で、風呂は7ヵ所もある。

部屋で着替えをすませて、まずは滝を見ながらの露天風呂につかった。
渓谷は紅葉にはまだ早く、木々は青々としていた。

露天風呂 「森のこだま」

露天風呂からは滝が間近に

川原の中に掘った露店風呂 幻の湯「竜宮」へ

大浴場「甍の湯」

元禄の湯で有名な「積善館」の渡り廊下


入社同期仲間は、毎年正月過ぎにレストランなどで新年会を開いている。
そして、これまでは5年ごとに温泉に皆で集まっている。
今回は四万温泉「たむら」だった。

夜は近況報告の後はお決まりのカラオケになった。
もうマージャンをする人はいなかった。
翌日のゴルフも今回は止めになった。

翌日は、
早めに帰る人たちと、温泉周辺の渓谷を散策してから帰る人たちに分かれた。

frogmanは、バス停の前の店で甘納豆と漬物を買って早めに帰ってきた。







2012年10月11日木曜日

「フェルメール光の王国展」ときりたんぽ


六本木の国立新美術館で開催されている「第58回 一陽展」を観に出かけた。

美術団体「一陽会」の公募展だ。

美術団体の作品展を見たことはほとんどない。
今回は、富山にいる大学時代の友達が
「高校時代の友人が一陽展に初入選したから見て欲しい」と入場券を送ってきた。



国立美術館 「一陽展」

最終日の10月15日までに見損なってはいけない。
今日11日に出かけた。

新美術館は「リヒテンシュタイン展」が開かれていたが閑散としていた。

「一陽展」の会場に入ったが、どのように観ればいいのかわからない。
「友人の作品」だけをしっかり見ることにした。
会場に人影がなかったので作品を写真に撮った。
後で絵はがきを作って友人に送るつもりである。

「一陽展」 友人の友人の入選作品

「リヒテンシュタイン展」は観ずに美術館を後にした。

以前に友人から「銀座でフェルメール展を観てきた」とメールをもらっていた。
銀座まで足をのばしてみた。

「フェルメール 光の王国展 ~17の所蔵美術館を巡る世界の旅~」
会場は「フェルメール・センター 銀座」である。
この美術館は生物学者の福岡伸一氏がフェルメールへの想いを込めて造ったそうだ。
(詳しくは福岡伸一の生命浮遊「フェルメール・センターに込めた想い」をどうぞ)

福岡氏の言によると、
「フェルメールの全作品を一挙に、一堂に展示することによってフェルメールが生きた時間を
 再体験する。美術館というよりも、テーマパーク。」だそうだ。
オランダ・デルフトにある「フェルメール・センター デルフト」と提携しているよう。

フェルメールの37作品全ての「リ・クリエイト」作品を展示している。
原作を徹底的に研究し、最新の分析技術や印刷技術を駆使して作品を再現する、、、
それが「複製」の域を超えた「リ・クリエイト」だという。

近頃はフェルメール作品の来日ラッシュの感がある。
日本人のフェルメール人気が加速しそうである。






フェルメールの作品の数々はこれまでに、
ワシントン、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ドレスデン、ウィーン、デン・ハーグなどを
訪れて観ているが、多くは日本で開かれた作品展で観たような気がする。


「聖プラクセディス」
バーバラ・ピエセッカ・ジョンソン・コレクション財団

「マリアとマルタの家のキリスト」
スコットランド国立美術館

「ディアナとニンフたち」
マウリッツハイス美術館 デン・ハーグ

「取り持ち女」
アルテ・マイスター絵画館 ドレスデン

「眠る女」
メトロポリタン美術館 ニューヨーク

「窓辺で手紙を読む女」
アルテ・マイスター絵画館 ドレスデン

「小路」
アムステルダム国立美術館

「士官と笑う女」
フリック・コレクション ニューヨーク

「牛乳を注ぐ女」
アムステルダム国立美術館

「紳士とワインを飲む女」
国立絵画館 ベルリン

「ワイングラスを持つ娘」
ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館 ブラウンシュヴァイク

「中断された音楽の稽古」
フリック・コレクション ニューヨーク

「音楽の稽古」
ロイヤル・コレクション バッキンガム宮殿

「デルフトの眺望」
マウリッツハイス美術館 デン・ハーグ

「手紙を読む青衣の女」
アムステルダム国立美術館

「天秤を持つ女」
ナショナル・ギャラリー ワシントン

「水差しを持つ女」
メトロポリタン美術館 ニューヨーク

「リュートを調弦する女」
メトロポリタン美術館 ニューヨーク

「真珠の首飾りの少女」
国立絵画館 ベルリン

「手紙を書く女」
ナショナル・ギャラリー ワシントン

「赤い帽子の女」
ナショナル・ギャラリー ワシントン

「真珠の耳飾りの少女」
マウリッツハイス美術館 デン・ハーグ

「合奏」
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館 ボストン

「フルートを持つ女」
ナショナル・ギャラリー ワシントン

「少女」
メトロポリタン美術館 ニューヨーク

「絵画芸術」
美術史美術館 ウィーン

「婦人と召使」
フリック・コレクション ニューヨーク

「天文学者」
ルーヴル美術館 パリ
「地理学者」
シュテーデル美術館 フランクフルト

「レースを編む女」
ルーヴル美術館 パリ

「恋文」
アムステルダム国立美術館

「ギターを弾く女」
ケンウッド・ハウス ロンドン

「手紙を書く婦人と召使」
アイルランド国立美術館 ダブリン

「信仰の寓意」
メトロポリタン美術館 ニューヨーク

「ヴァージナルの前に座る女」
ナショナル・ギャラリー ロンドン

「ヴァージナルの前に立つ女」
ナショナル・ギャラリー ロンドン

「ヴァージナルの前に座る若い女」

フェルメール37作品でした。


この日の夕食は、相棒のふるさとから届いた秋田名物「きりたんぽ」だった。
この秋に収穫した新米で作ったそうだ。
新米のきりたんぽ