昨日、横浜美術館で「プーシキン美術館展」を観てきた。
一度行こうと考えていたが、暑い日が続いて行きそびれていた。
9月16日までだからぎりぎりの駆け込みとなった。
9月16日までだからぎりぎりの駆け込みとなった。
横浜美術館 「プーシキン美術館展」 |
横浜美術館 |
相棒が横浜に用事があるというので、では、と一緒に出かけることにした。
重い腰を上げることができた。
開館時間には少し早いかと思ったが、久しぶりなので周辺を散歩するつもりでいた。
ところが、着いてみると長い行列ができていた。
あと3日と迫った休日だからか。
あと3日と迫った休日だからか。
散歩するつもりが、既に長い行列が。 |
開場を待つ大勢の人々 |
土曜日だからか、若い人たちが多かった。
早く入場させればいいのに、と思ったりしていた。
「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」。
モスクワの国立プーシキン美術館はフランス絵画の宝庫らしい。
ロマノフ王朝の皇帝や貴族、19世紀に台頭した富豪たちのコレクションだ。
コレクションから選りすぐりの66点が来日し、フランス絵画300年の歴史をたどるコンセプトだ。
展示の構成は、時代別に4章になっていた。
第1章 17~18世紀 古典主義、ロココ
第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義
第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義
第4章 20世紀 フォービィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ
フランス・ブルボン朝のルイ13世辺りの時代からの作品ということのようだ。
ルネサンスを経て、エル・グレコらのマニエリスム、ルーベンス、フェルメール、ベラスケス、
カラヴァッジオらが活躍したバロック、この辺りからということか。
第1章 17~18世紀 古典主義、ロココ
ニコラ・プッサン 「アモリびとを打ち破るヨシュア」 古典という感じだ |
ジャン=バティスト・サンテール 「蝋燭のまえの少女」 光の印象がレンブラントやフェルメールに通ずる |
クロード・ロラン 「アポロとマルシュアスのいる風景」 |
ジャン=フランソワ・ド・トロワ 「スザンナと長老たち」 |
フランソワ・ブーシェ 「ユピテルとカリスト」 |
ジャック=ルイ・ダヴィッド 「ヘクトルの死を嘆くアンドロマケ」 |
第2章 19世紀前半 新古典主義、ロマン主義、自然主義
ウジェーヌ・フロマンタン 「ナイルの渡し舟を待ちながら」 静寂さが美しい |
アレクサンドル=ガブリエル・ドゥカン 「イタリアの街角」 |
ウジェーヌ・ドラクロア 「難破して」 |
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル 「聖杯の前の聖母」 看板となっている作品 モデルはアングルの妻 際立っている |
ジャン=レオン・ジェローム 「カンダウレス王」 紀元前8世紀リュディア王国・カンダウレス王の伝説が画題 |
ジャン=フランソワ・ミレー 「薪を集める女たち」 |
ジャン=バティスト=カミーコ・コロー 「突風」 木の激しさと人の落ち着いた様子が対比的 |
脱線だが、「ジャン」というファーストネームが多い。
ジャンは「ヨハネ」、聖人の名を用いることが多いのだろう。
第3章 19世紀後半 印象主義、ポスト印象主義
クロード・モネ 「陽だまりのライラック」 婦人たちが風景に溶け込んでいる |
ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ジャンヌ・サマリーの肖像」 こちらも今美術展の看板作品 |
こちらもルノワール 「セーヌの水浴」 画面から明るい音楽が聞こえてきそうだ |
ルイジ・ロワール 「夜明けのパリ」 粋で洒落ている |
エドガー・ドガ 「バレエの稽古」 左上の少しの遮蔽感が覗いている風を感じさせる |
アンリ・ド・ツゥールーズ=ロートレック 「窓辺の女」 線でみせている |
ポール・セザンヌ 「パイプをくわえた男」 タッチがセザンヌ 同セザンヌの「水浴」は思った以上に小さかった |
フィンセント・ファン・ゴッホ 「医師レーの肖像」 ゴッホの耳を治療した医師 この当時23歳の見習いだったらしい |
アンリ・ルバスク 「水浴のあと」 |
ポール・ゴーギャン 「彼女の名はヴァイルマティといった」 |
こちらもゴーギャン 「エイアハ・オヒバ(働くなかれ)」 |
第4章 20世紀 フォービィスム、キュビスム、エコール・ド・パリ
モイーズ・キスリング 「少女の顔」 「モンパルナスの帝王」の作品は独特 |
パブロ・ピカソ 「マジョルカ島の女」 「青の時代」を経た後の1905年頃の作品 |
こちらもピカソ 「逢引き(抱擁)」 「青の時代」の前だろう、1900年頃の作品 |
こちらもピカソ 「扇子を持つ女」 1909年の作品 1907年「アビニヨンの娘たち」あたりからの画風 |
<参考> こちらはピカソ1905年の「扇子を持つ女」 同じタイトルでも上の作品とは全く視点が異なる |
アンリ・ルソー 「詩人に霊感を与えるミューズ」 男性は詩人のギョーム・アポリネール 女性はその恋人のマリー・ローランサン |
マリー・ローランサン 「女の顔」 |
アンリ・マティス 「青い水差し」 |
アンリ・マティス 「カラー・アイリス・ミモザ」 |
マルク・シャガール 「ノクターン」 |
1時間半程で観終わった。
観てくるとやはり時代とともに変遷していることがわかる。
もう少し早いうちに来ていればもう一度観てもいいかな、と思えた。
少し疲れたのでショップの隣にあるカフェで一休み。
カプチーノを頼んだ。
カプチーノを頼んだ。
横浜美術館のカフェで。 美術ひろばに面したゆったりしたカフェだ。 |
カプチーノとパンフレット |
美術館の美術ひろば |
相棒との約束の時間には早かったので、美術館前のベンチに座って本などを読んでいた。
以前は、美術館前からの見晴らしがよかった。
今は商業施設「マークイズ」ができて、ビルの谷間になっていた。
1時過ぎに相棒とマークイズ4階のレストラン街にあがった。
どこも混雑していた。
フードコートも席が見つからないような状態だった。
店の前に座る椅子が用意してあったので、寿司屋の前に並んだ。
30分ほどで席に着けた。
基本は回転寿司だが、注文に応じて握ってくれた。
マグロの塩漬けにカボスを垂らして食べたのが、初めての味でおいしかった。
マークイズのフードコートは超満員 |
マグロの塩漬けにカボスを垂らして。 美味。 |
地下鉄みなとみらい駅では、ライブコンサートをしていた。
「みなとみらい」駅だけに 未来空間のよう。 |
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