2012年7月26日木曜日

梅干し作り⑤ <土用干し>


今年の梅干し作りが始まってから40日程になる。
これまでの経緯を振り返ってみると、

6月15日 梅を購入して室内干しした。 「梅干し作り①<完熟を待つ>
6月18日 熟した梅を塩で漬け込んだ。 「梅干し作り②<漬け込む>
6月22日 梅酢の上がりやカビなどをチェックした。 「梅干し作り③<梅酢チェック>
6月28日 いい状態の梅酢を取り出した。 「梅干し作り④<梅酢を取り除く>
その後、時々梅酢の状態を確認し、取り除いたり重石を調整したりしながら次の段階を待つ。
梅酢は2度取り除いた。

取り出す量は、梅がしっかりと梅酢につかっている程度。

そして今日7月26日、「梅の土用干し(天日干し)」を開始した。
「晴天が4日続くことを見極めて土用干しを始めなさい」、と本に書いてある。

気象庁の週間予報が当たらないので、天気が安定するまで待った。
どうにか4日連続で干せそうになったので、今日から開始することにした。
6月18日に漬けこんでから日数が経ちすぎているのが心配だった。

通常は漬け込んでから約1ヵ月後が目安。


「3日3晩の土用干し」開始

梅の皮が破れないように丁寧にザルに取っていく。
よく日光が当たるように梅と梅の間隔をあけて並べる。
ブロックなどの土台にザルを乗せて風通しを良くして干す。

1日に1回は裏返し万遍なく光を当てるといい。
皮が破れやすいので気をつけて丁寧に。
梅がザルについて取りにくい時は湿気のある朝方などだと取りやすい。

天気や梅の乾燥具合(しっとり具合)を見ながら室内に取り込む。
雨天の湿気はカビの原因にもなるので必ず取り込む。
夜間は原則的には取り込むが(急な雨の心配も)、
2日目や3日目に夜露に晒すと皮が柔らかくしっとりとした梅干しに仕上がる。

また、天日干し1日目の夜は一度梅酢に戻すといい。
皮と実の一体感が出てしっかりとした梅干しになる。
カラカラに干し過ぎないことも大切だ。


一般的には、マンション住まいだと干す場所の確保が難しい。
幸いにも我が家のベランダは広い方であり日当たりも良い。
部屋の外周がほぼベランダ(南、西、北)となっているため朝日から西日まで日が当たる。
日差しを追って場所を変える手間がかかるが、スペースは十分だ。

まずは朝日に当てる

下にはブロックを土台にして

重ならないように並べて
転げ落ちなければこんな風にして
さらに風通しよく裏側も乾かす



あとは夕立がこないことを祈るだけである。
4、5日は天気を心配する日が続く。

我が家の梅干しは塩分18%と通常よりも高めに作る。
やはりカビが怖いからだ。
去年の梅干しが少し余っていたので「減塩(塩抜き)」をした。
作り方は簡単。
もはやカビの心配もない。

梅酢、焼酎、氷砂糖を混ぜた中に梅干しをつけておく。
味加減を見て取り出し、4時間位干した。
塩が適度に抜けてほんのりと甘く上品な味に仕上がった。



再加工(減塩)した梅干し

【 ポイントおさらい <土用干し> 】

=好天が4日ほど続くなら土用干し開始(目安は漬け込みから1ヶ月)=

=梅は風通しよく(重ねない、土台にブロック)=

=雨天や夜間は室内に(湿気はカビのもと)=

=初日の夜は梅酢に漬け戻すとしっかりした梅干しに=

=2、3日目の夜は夜露に当てるとしっとりした梅干しに=


<続く>


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