2012年7月15日日曜日

鰻重と「エルミタージュ美術館展」再び


今年の土用の丑の日は、7月27日(金)。

ここ何十年か相棒と鰻を食べに出かけている。
滅多に行かないのだからと「上」か「松」にしている。

今は、自宅から2駅目の京王線・調布駅近くの鰻屋さんに行く。
店は古いビルの地下にある。
フロアのスペースの大半は、100円ショップが占めている。

何年か前に100円ショップに寄った時に偶然見つけた。
店先でかば焼きを売っている。
馴染みらしい客が訪れていて繁盛している様子だった。

店の奥の狭いスペースにテーブルが3つ置いてあるだけの小さな店だ。
「国内産鰻」の貼り紙があって自慢らしかった。

寄って食べてみた。





去年の丑の日はここでは食べられなかった。
早目に行かないと品切れになってしまうのである。
土用の丑も近づき、鰻の話題から入ったが、、、、


ところで、前回のブログ「白石温麺と「エルミタージュ美術館展」」
「10日(火)に国立新美術館で開催中の「大エルミタージュ美術館展」に行った。ところが、休館日で見ることができなかった。」という話を書いた。

「美術館の休館日は月曜日だ」という先入感があった。

何の疑いもなく出向いたら、火曜日が休館日だった。
失態を悔いても仕方がない。

改めて出直すことにした。

この美術館展は7月16日が最終日だ。

ということで、13日(金)に改めて行った。
今回はもちろん開館していた。



マティス「赤い部屋」の案内板

「国立新美術館開館5周年 大エルミタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」

どんな作品が展示されているか下調べをしていなかったので少し時間がかかった。

会場のあちらこちらに様々な作品を載せたポスターがあった。
代表的な作品なのだろう。
特に一等目に付いたのはマティスの「赤い部屋」。
マティスの最高傑作の1つといわれ、東京では30年ぶりの展示だそうだ。


「赤い部屋」のポスター

ルーベンス「虹のある風景」のポスター

レノルズ「ウェヌスの帯を解くクピド」のポスター

副題に「世紀の顔」とあるだけに、16~20世紀の西欧絵画の「顔」というべき作品を各世紀ごとにキーワードを設けて紹介している。
その数は、83作家、89作品。
400年の西欧絵画の変遷が見られるようだ。
まずは16世紀から。


16世紀 ルネサンス「人間の世紀」
ヴェネチア派代表格のティツィアーノやロレンツォ・ロット、スケドニーなど16作品。


ティツィアーノ 「祝福するキリスト」


17世紀 バロック「黄金の世紀」
フランドル美術のルーベンス、ダイク、オランダ美術のレンブランド、ライスダールなど22作品。


レンブランド 「老婦人の肖像」


18世紀 ロココと新古典派「革命の世紀」
ロココ代表格のブーシェ、風俗画のシャルダン、グルーズ、英国のレノルズなど20作品。


ブーシェ 「クピド(詩の寓意)」
同じく寓意画の「クピド(絵画の寓意)」もあった


19世紀 ロマン派からポスト印象派まで「進化の世紀」
ロマン派のドラクロアから、ゴッホ、ゴーギャン、ルノアール、モネ、セザンヌなど19作品。


ルノアール 「黒い服を着た婦人」


20世紀 マティスとその周辺「アヴァンギャルドの世紀」
マティス、アンリ・ルソー、ピカソなど12作品。


ピカソ 「マンドリンを弾く女」

各世紀ごとに展示室の壁の色も異なっていて16世紀の赤は鮮烈だった。
作品間の間隔が十分にあったせいか静かな印象が残った。
いつも美術展の帰りには絵ハガキを買っている。
何か絵がぼやけているように見えた。

帰りは少し寄り道をした。
「乃木坂」駅から地下鉄千代田線に乗り「国会議事堂前」で下車、銀座線に乗り換える。
同じ構内の「溜池山王」から銀座線で「上野広小路」に出た。
JR御徒町駅のガード下にあるチャンスセンターでサマージャンボ宝くじを買ってきた。

この間、1万2000歩でした。

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