2012年8月1日水曜日

梅干し作り⑥ <ひとまず完>


今年の梅干し作りは、615日から始まった。
経緯は前回の「梅干し作り⑤<土用干し>」で振り返っている。


2~3日室内干しで完熟を待つ

塩漬けにする

塩漬けから4~5日で梅酢が上がる

塩漬けから10日後、梅酢を取り出す

梅雨明けの土用を待って天日干し開始
「3日3晩の土用干し」

そして、6月26日に土用干し開始した。
「3日3晩の土用干し」といい、4日目の7月30日に天日干しが終わった。

丁度この日が「梅干しの日」であるそうだ。
ブログ仲間のどっぽさんから教えてもらった。

梅干しを食べると、「難<7>が去る<30>」と言われてきたそうだ。
語呂合わせで、7月30日を「梅干しの日」とした。
梅の産地、和歌山県みなべ町の農家が制定したものだとか。

7月30日、我が家の梅も干しあがった。


天日干し4日目

梅の原産は中国で、梅干しの原型は中国の「烏梅(うばい)」だとされる。
烏梅は梅の実をいぶし焼きにしたもので薬として重用されていたそうだ。
その効用は、中国最古の薬物学書「神農本草経」(約2000年前)に記されているという。

その烏梅が日本に伝わったのだそうだ。
遣唐使の小野妹子が中国から持ち帰ったという説もある。
「食べ物、水、血」の三毒を断つと言われ、漢方薬として渡来したという。

烏梅
中国では今でも漢方薬として使われている

烏梅は中国語では「wu mei(ウ メイ)」、ここから「ウメ」と呼ばれたとか。

そして、6世紀に北魏で編纂された農業専門書「斉民要術」には
「烏梅 白梅 蜜梅」の製法が記されているそうだ。
「白梅」は梅干し、「蜜梅」は蜜漬けの梅。

薬や食用としてだけでなく、染料の触媒や工学にも利用されてきたとある。
梅の果実は古来から重用されてきたわけだ。





話は梅干し作りに戻る。

「3日3晩の土用干し」は「4日間、昼夜屋外で干し夜露にあてなさい」、と本にある。
夜露にあてると皮が柔らかくしっとりと仕上がるのだ。

忠実に守りたいが、雨は大敵である。
天気が心配な夜2日間は室内に取り込んだ。

そのためなのか、今年の梅干しは皮の柔らかみに欠ける感じがする。
2~3か月したら、塩抜きのためにも梅酢や焼酎の液にもう一度漬けて、干し直すことにしよう。

保存容器に詰めてひとまず完了

<完>


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