2012年4月9日月曜日

徳川の江戸と桜と


今年は桜が咲くのがいつもより2週間ほど遅い感じである。

昨日、4月8日にお花見に出かけた。
気温が低そうなので着るものに迷った。
結局冬用のジャケットの下に薄手のセーターを着て出かけた。

今年の桜見物は、東京都内でこれまでに行ったことのない桜の名所に行くことにしていた。
「六義園」と「小石川植物園」に決めた。

午前9時に自宅を出た。
快晴の天気だったが、肌に当たる風は冷たかった。


まず、六義園に向かう。
京王線で新宿に出て、JR山手線に乗り換えて駒込駅に着いた。
駒込駅を見るのは初めてである。


JR駒込駅


六義園は駅からすぐに門が見えたが、入口はこの門(染井門)ではなかった。
目に飛び込んできたのは壁沿いに並ぶ長蛇の列だ。

前日のテレビ番組で都内の桜の名所として六義園を取り上げていた。
それもあってこの人気か、、、今はまだ10時半なのに、、、。
4月だというのに厚着の人ばかりだった。
入口はぐるりと回った先にあった。

六義園の壁沿いに長い列

六義園の起こりは1695年。
徳川五代将軍綱吉の側用人柳沢吉保が綱吉から賜った場所に下屋敷を造り、
「回遊式築山泉水庭園」を造成した。
明治期には三菱の創業者、岩崎家の所有になったが、昭和13年東京都に寄付されたそうだ。
入園料は300円。

人であふれる園内を散策した。
携帯で写真を撮ってシンガポールの孫たちへ花のメールを送った。
小学2年生の末孫娘から英語で返事がきた。
相棒と二人で驚いた。

六義園
枝垂桜へと続く竹棚のワンショット
あけびの棚

園内は人でいっぱい

3本の幹でなっている樹

六義園 池と桜

園内には団子を売る店があった。
昼が近いし、しかも寒い。
団子を食べるのはやめて「桜羊羹」を買って帰った。
1時間程で園内から出た。

お花見客が駅から続々と交差点を渡ってくる。
駅前でラーメン屋を探したが、なかなか見つからない。
やっとビルの陰にあった店を見つけた。

ラーメンが来るまでの間に、シンガポールのママ(息子の嫁)にもメールを送った。
孫たちが元気にやっているという返事がきた。
下の息子夫婦にもメールを送ったところ、
多摩川の土手の桜並木をウォーキングしていると写真付きで返事がきた。

「小石川植物園」に向かった。

小石川植物園にはこれまで2度行ったが、2度とも中には入っていない。
1度目は休園日。
2度目は、「世界最大の花」を見に行って、あまりの人の多さに入るのを断念して引き返した。

正式な名前は「東京大学大学院理学系研究科附属植物園」だ。
1684年に徳川幕府が設けた「小石川御薬園」が遠い前身だそうだ。
館林藩下屋敷があった場所で白山御殿と呼ばれ、その一部に御薬園が造られた。
1721年、八代将軍吉宗の代に御殿の敷地全体が薬園と拡張されて現在の規模になったそうだ。

八代将軍徳川吉宗の治世の御薬園地図

駒込駅から移動。
東京メトロ丸の内線の茗荷谷駅で降りた。
駅からは大きな通りを歩く。

小石川植物園までの「播磨坂桜並木」を通る
植物園の敷地は、上図江戸時代のものと同じ形

途中文京区の播磨坂桜並木を通り抜けた。
広い道路の中央に歩道があり、桜の木の下で宴が盛り上がっていた。
なかなかの景観であった。

播磨坂桜並木

桜並木で宴の人々も

小石川植物園の園内

frogmanは酒に弱く、桜を見るだけである。
そのため、毎年この時期になると、桜の名所を梯子して歩いている。

帰りは、大きな通りをJR後楽園駅まで歩いた。
1万6000歩、少し疲れた。


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