2013年10月12日土曜日

湖畔の温泉と水沢うどん②


朝、目が覚めると、窓のカーテンをすぐに開けた。

空は青く透き通っていた。
湖面は鏡のように滑らかで、山々と空を映していた。

旅行2日目を迎えた。
同じ部屋の3人で宿から湖畔まで歩いた。
目の前が湖である。
ボートの発着場があった。
浅瀬には小魚が泳いでいる。
岸から離れた水面では、時折大きな魚が飛び跳ねていた。


榛名山と榛名湖
早朝は天気も良かった、、。

榛名湖マップ

朝食を食べている時、誰かが「ああ 曇ってしまった」と声をあげた。
外をみると、雲が流れている。
山の中腹まで雲がかかっている。
最初の予定の榛名富士の山頂行きは中止せざるを得なくなるかと心配になった。
山の天気は変わりやすいということが実感できた。

宿をチェックアウトして、榛名湖を回り込むように榛名富士のロープウェー駅に行ってみた。
ロープウェーは動いていた。
駅には2人、3人の行楽客が乗ろうかどうか決心しかねる様子で山頂を見上げていた。

我々の意見は、
「折角ここまで来たのだから、とにかく乗ってみよう」派と
「山頂に登っても何も見えないから止めよう」派に分かれた。
確かに、山頂に行っても方向を示す石板を見るだけになるのは目に見えている。
結局、登らずに次の榛名神社へ向かった。

榛名神社の駐車場は、地形の関係で広いものがとれず、小さな駐車場が点在していた。
その1つに車を置いた。
山門までの道路の両側には宿坊が並んでいた。
宿坊というので神社直属のものと思っていたが、旅館というよりも民宿に近いと感じた。

榛名神社の山門

榛名神社の案内図

山門を過ぎると、右手側は渓谷になっている。
滝もあった。
山側には杉の大木が生い茂っている。
お参りを終えて帰ってくる人たちとすれ違った。
女性が多かった。
地元の中学生のグループが大きな杉の写真を撮っていた。
「校外学習です」と話していた。
ガイドブックには、「矢立て杉」と呼ばれ、国指定の天然記念物で樹齢は600年とある。

武田信玄が戦勝祈願のために矢を射立てたとの言い伝えが残っている。



矢立て杉

最期に20段ほどの石段を登ると本殿があった。
社務所で記念にストラップを買ったら、「榛名神社 略記」を無料にしてくれた。



略記の表紙の本殿

神社の略記によると、585年に創建されたとある。
主祭神は、火の神、土の神とあり、縁結び、安産の神として崇拝を集めているとのことだ。
本殿に上って来る時に女性に多く会った訳がわかった。
妊娠している人も何人か見かけた。




本殿

本殿と御姿岩

本殿を抱えるように御姿岩が見えた。

ご神体かなと想像したら、洞窟内に御内陣を祀り込んでいると記されていた。

1時間で参拝は終わった。

昼食をと考えたが、門前に軒を並べる宿坊は木曜定休ということで閉まっていた。
結局、富岡製糸場の近くで昼食を取ることにした。

榛名山から高崎市街地に出て、高速道路を走って富岡に到着した。
富岡製糸場は世界遺産登録の機運が地元に出ている。

富岡製糸場を世界遺産に!のグッズ

製糸場正門のすぐ前にあるうどん店に入った。

名物のうどんを食べたいところだが、
気温が高く暑いこともあって、皆もり蕎麦やざる蕎麦を注文していた。



見学にはボランティアのガイドがつく。

まだ世界遺産でもないし、ガイドがつくと時間がかかる、ということでそれぞれが自由に見学した。

富岡製糸場の入場券

奥の方ではガイドが案内していた

繭倉庫
木骨煉瓦造り

東繭倉庫
ちなみに西繭倉庫もある

繰糸工場 絹糸を紡ぐ機

榛名神社で見かけた「校外学習」の中学生と同じ制服を着た学生を見かけた。
友達が「榛名神社でも見かけた」と話しかけると、「多分同じです」との答えが返ってきた。


校外学習の中学生

今回の旅行ではJR高崎駅まで「
大人の休日倶楽部」を利用して往復切符を買っていた。
がしかし、帰りは友達の車に乗って大宮まで送ってもらうこととなった。
大宮駅でキップを清算しようとした。
割引があったりで処理が複雑になるらしく、「人改札」を通ってくださいと言われた。
「人改札」という言葉を初めて知った。

<完>



2013年10月11日金曜日

湖畔の温泉と水沢うどん①


紅葉にはまだ早かった。
海抜1000メートル程のところにある榛名湖に出かけた。

群馬県の高校を1956年に卒業した同窓生仲間と、2年に1度の泊りがけの会合を続けている。
会社勤めをしている頃には、よく忘年会をやっていた仲間だ。

いつものメンバーは7人。
幹事役は、私鉄系デパートに勤めていたM君がいつもやってくれている。
今回は、大手重電工で原子力部門にもいたN君が「いつもいつも同じ人では」と引き受けた。
行き先は群馬・榛名湖周辺。
10月9、10日の1泊2日。
一行7人がJR高崎駅西口に集まった。
幹事のN君と地元銀行に勤めていたI君が車を運転してきた。




   
まずは、昼食の水沢うどんを食べにいく。
車の中では、現役時代の話が弾んで道を間違えたりした。
うどん屋は水沢観音様の近くにあった。
名の知れたうどん屋らしく、店構えは古民家風だった。
中には大きな広間もあったが、秋の紅葉シーズン゙の前で客は少なかった。
昼食の時間を過ぎていたからでもあるだろう。
名物の天ぷらうどんを食べた。




水沢観音に寄った。
土産店で万歩計のストラップを探した。
自宅近くの東京・深大寺の縁日で買ったものと全く同じ「だるまのストラップ」が売っていた。




今夜泊る榛名湖の温泉宿に向かった。
途中で見晴らし台にストップすると、眼下に伊香保温泉街が広がっていた。




榛名湖畔に着くと、どこも閑散としていた。
観光用のボート発着場で榛名富士を眺めた。
土産屋の女将さんが出てきて、「集合写真を撮りましょうか」と言葉をかけてくれたが、
誰とはなしに断った。



午後3時半頃、宿に到着した。
幹事がインターネットで予約した。
ネット予約だと1人1合の日本酒がついた。
その上、高崎市民が入っていると1人500円の割引きになったという。
ロビーでは、地元作家のシルクスクリーンの頒布会をやっていた。

最近はマージャンをやることもなくなった。
宴会でアルコールを飲むことも少なくなった。
今回のグループでもサービスの日本酒だけで十分だった。
食後は時間もあるのでカラオケとなった。





カラオケは久しぶりだった。
元職場では歌の上手な人が結構多くいた。
彼らの中で意外性をついて、いつも女性演歌歌手の歌を唄っていた。
八代亜紀とか、都はるみとか、大月みやことか、、、。
一緒にコンサートにも行ったことがある。

寝る布団の位置について、
夜中にトイレに起きる回数が多いので、部屋の入口に近い所を希望すると、皆同じ希望だった。

旅行の前日に抜歯をしていた。
歯医者から「酒は控えて、温泉もほどほどに」と言われていた。
朝は温泉に入らなかった。

皆が風呂に入っている間に、入れ歯の手入れをした。
それに最近は薬の数がやたらに多くなった。
見ていると皆同じだった。

<続く>


2013年10月7日月曜日

ドライフルーツとイタリア語検定


9月6日から中央アジアに旅行してきた旅好きの知人から、
お土産に各地のドライフルーツを頂いた。
ブドウは一目でわかるが、日本ではあまり見かけないものもある。
相棒と「これは何だろうか?」などと一粒一粒吟味しながら頂いている。
乾燥した大地の陽の光をいっぱいに受けた味わい深いものだ。

その上に、途中の乗り継ぎ空港で買い求めたという高級なゴディバのチョコや
ふるさとの葡萄も頂戴した。
有難く大事に頂いている。

中央アジアのお土産の数々


ふるさとの葡萄まで頂戴

この知人は、旅好きとはいえ毎月のように各地を旅している。
frogmanも真似したいところだが、そうもいかない。
旅への渇きを癒すかのように、語学の検定試験を受け続けている。

この1年は中国語にも力を入れてきた。
下から2番目のグレードを突破することを目安にしてやっている。
しかし、イタリア語はなかなか突破できない。
今回はイタリア語検定だ。

試験の受験申請は、以前は丸善書店か語学学校等でないと受付できなかったので、
手間や時間がかかった。
今はインターネットで申し込めるようになって便利になった。
今回の受験者は多くなかった。


4級に挑戦

問題用紙はこんな感じ

試験会場の道路を挟んで反対側の広場でマーケット「マルシェ」をやっていた。
首都圏の農産物生産者が直接来て販売していた。
最近では農作物以外の加工品や食料品も多くなっている。
カフェなどもやっていた。