2012年12月22日土曜日

「メトロポリタン美術館展」と柚子と南瓜と・・・。


師走の街は20日を過ぎて慌しさを増していた。

21日冬至の日、所用があって東京・虎ノ門へ出かけた。
用事はすぐに終わったので、師走の街を銀座から有楽町まで歩こうかなと考えた。

しかし、、、

それだけの時間があれば気になっていた「メトロポリタン美術館展」に行けるか、、、。
上野の東京都美術館で開かれている。
「美術展に行こう」と考え直してJR新橋駅に出た。






新橋駅前の宝くじ売り場には「年末ジャンボ最終日」の長い行列ができていた。
近くの広場には特設ステージが作られて、警視庁が防犯活動をやっていた。


年末ジャンボの最終日
長蛇の列

年末の防犯アピール

地下鉄に乗って上野に向かった。
上野駅の急なスロープを歩いて地下から地上に出ると、工事中のビルが半分完成していた。
と思いきや、完成して「UENO3153(さいごうさん)」と名を変えてオープンしていた。
(外観の意匠が仮設の足場かと思っていた、、、。)
レストランなどの「グルメビル」のようだ。


「UENO3153」

西洋美術館の横を通って広場に出ると東京都美術館が目に入った。





8年前にアメリカ旅行をした時、ニューヨークのメトロポリタン美術館(メット)に行った。
メットは17部門300万点の美術品を所蔵する広大な美術館だった。
事前に何も調べていなかったので戸惑った。

相棒の知り合いから「フェルメール作品の写真を撮ってきて欲しい」と頼まれていたので、
ヨーロッパ絵画の部屋を探した。
ヨーロッパ絵画だけで30程の部屋があった。
フェルメールは何故だか廊下の壁に無造作に掛けられていた。
展示室の改修のようだった。
作品の脇に相棒に立ってもらってシャッターを押した。
警備員が遠くの方から、「ノーフラッシュ!」と一言叫んだ。

そんなことを思い出しながら東京都美術館に入った。
「東京都美術館リニューアル記念
 メトロポリタン美術館展  大地、海、空ー4000年の美への旅 」
「これぞメット、世界最高峰の美術館がやってくる」とある。




美術館展には133点の作品が展示されていた。
絵画54点、彫刻・工芸66点、写真13点。

テーマは「自然をどう捉えてきたか」である。
絵画を中心に、特にルノワール、ゴーギャン、ゴッホ、ミレーやバルテュスの作品を
時間をかけてゆっくりと観賞した。



レンブラント 「フローラ」

ティントレット 「モーセの発見」

ヤン・ブリューゲル(子) 「冥界のアエネアスとシュビラ」

ゴーギャン 「水浴するタヒチの女たち」

ブルトン 「草取りをする人々」
一見ミレーのよう、、、だがずいぶんと違う

こちらがミレー 「麦穂の山:秋」

ゴッホ 「歩きはじめ ミレーに拠る」
ミレーの作品を模写した

ルノワール 「浜辺の人物」

クールベ 「オルナンの風景」

バルテュス 「夏」

ゴッホ 「糸杉」

ルソー 「ビエーブル川の堤 ビセートル付近」

ターナー 「ヴェネツィア サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の柱廊から望む」

モネ 「マヌポルト(エトルタ)」

セザンヌ 「レスタックからマルセイユ湾を望む」

ホーマー 「月光 ウッドアイランド灯台」

クロス 「海辺の松の木」 点描画

こんな「カエル」も、、、 「カエルの分銅」
メソポタミア/バビロニア時代 紀元前2000~1600年


いつものように絵はがきを買って美術館を後にした。


絵はがき


冬至の定番。
夕食で南瓜と小豆の煮物を食べ、
柚子湯に入った。


9500歩。



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