2012年2月17日金曜日

私たちのシンガポール② ~市場へ買出し~


【2日目】 2012年1月21日 =市場、チャイナ・タウン、屋台村=


昨夜はさすがに疲れが出て早く眠りに落ちてしまった。

シンガポールの最初の朝は午前5時に起きた。
ママ(息子の嫁)が買い物をする市場へ行くためだ。

市場に行きたいとは予め伝えてあった。
買い物の予定を合わせてくれたようだ。
何にでも興味を持って積極的な末孫娘とママ、それに女房の4人で出かけた。
バスで行くという。


バス停は、自宅から歩いて5分もかからない。
ホテルの前にある。
辺りは暗いが気温は体感で23℃~24℃といったところか。
暑くも肌寒さもない。

早朝の自宅マンション

バスが来ない。
来るバスは行き先が違うという。
ホテルから従業員が時折出てきては、タクシーを止めて帰っていく。
20分ほど待っても来ないのでタクシーに乗った。

市場まで10分ぐらいだったろうか。
料金はママが払ったのでよくわからなかったが、6ドルか7ドルのようだった。


早朝の市場 「ティオンバル・マーケット」

市場の名は「ティオンバル・マーケット」。
入口には生花や鉢植えの蘭などたくさん並び華やかな雰囲気だった。
入口近くの野菜売り場に行く。

客は女性が多く、みな短パンにTシャツ姿、サンダルを履いている。
活気にあふれ混雑していた。
レジの番がなかなかまわって来ない。

市場は大盛況
会計がなかなかできない、、

シンガポールの食糧自給率は「0」である。
全てが輸入食品とはいえ、何でも揃っていた。
私が毎日欠かせないトマト、レタスは日本産と変わらない。
レジが済むまで末孫娘と女房は市場内を見て歩いていた。

次は魚と肉売り場で買い物をする。
魚はその場で捌いてくれる。
肉屋さんの冷蔵ケースの中には肉が大胆に置かれ、部位や種類が明示してあった。



魚屋さん
買い物が終わって市場の2階にあがる。
買い物に来た人は必ず寄るというフードコートのような飲食街だった。


市場の2階
フードコートのような憩いの場
ママが案内したかったのは、豆乳のドリンクを売る店。
現地の人は甘くして飲んでいるが、日本人はそのまま飲む人が多いという。
自宅に戻って朝食に飲むことにした。

人気の豆乳店

帰る頃には朝はすっかり明けていた。
市場に隣接している低層マンションの敷地を通って大通りに出た。
バス停にはバスが次々にやってくる。
2階建てバスの2階の一番前に乗って、緑に覆われた街並みを見ながら自宅に戻った。


バス停付近
バス料金は磁気カードを使って払う。
乗降時の2回カードをタッチする。
日本のパスモやスイカのようなもの。
降りる時に料金不足になると、車内ではチャージができない。
「運転手は釣り銭を持っていないので処理が面倒になる」、と経験済みのママが説明してくれた。


高層マンションを見上げる
15分程で自宅に着いた。
息子は会社に出て家にはいなかった。

家族が住むマンションは、29階建で50世帯が住むと聞いた。
築8年経っている。
周りに最近建築されているマンションは、窓から見ると50階はありそうだ。

マンションに限らず高層のオフィスビルでも、入口や玄関には噴水や流水が流れている。
フォルムが違う。
風水に関係しているとの説明である。
豊かさの象徴でもあるらしい。

今日の昼食は息子とも待ち合わせて、皆でチャイナタウンで飲茶の予定である。
地下鉄でチャイナタウンへ行く。
ヒンドゥー教寺院の前を通って、待ち合わせの中国式茶廊「Tea Chapter」へ。

チャイナタウンを少し離れたところにあった。
息子を待つ間、中国茶を愉しむ。

チャイナタウン

シンガポール最古のヒンドゥー教寺院
「スリ・マリアマン寺院」
南印度の地母神マリアマンを祀っている。
塔門にはラクシュミー女神やシヴァ神も。

係の女性が‘中国茶の淹れ方’を親切に説明してくれるが、英語がよくわからない。
ママが耳を澄ませて聞きながら淹れ方を覚えて、自分たちで淹れて愉しんだ。



中国式茶廊「Tea Chapter」

中国式のお茶の淹れ方 実演中
3人の孫たちは何やら神妙にしている。
孫は上から、高校2年生の長男、中学2年生の長女、そして小学2年生の次女だ。
微かな香りや微妙な味がわかったのだろうか、、、聞き忘れてしまった。


旧正月のチャイナタウン

旧正月で混み合う中華街を散歩しながら、中華レストランの「飲茶酒楼」に入った。
入口に順番待ちの行列ができていた。
欧米人が多そうだ。
少し並んでいると、店員がやってきて何かを言った。
長男孫が間髪いれずに、「セブン」と答えた。
大人数の席が運よく空いたようで、遅いだろうと覚悟した割には早く席につけた。

店員がワゴンに点心を乗せて店内を巡回している。
好きなものを取ると、伝票にチェックマークを記入して料理を置いていく。
スープのワゴン、お粥のワゴン、、のように種類別に何台ものワゴンが行き交っている。
(新幹線の車内販売のようなシステムか。)
土曜と日曜日のみのサービスらしい。

味付けが濃厚なものが多かった。
さっぱり系のメニューも、しっかりと味付けされていて、美味しく食べることができた。

チャイナタウン「飲茶酒楼」
点心をワゴンサービス

食事の後は、正月用品やお土産用雑貨を並べた店を覗いて歩いた。
女房は孫娘2人とブレスレットや髪飾りを買っていた。
私は長男孫が探してきた小さなジオラマを買った。
片面はシンガポールのマーライオン等、もう片面はクアラルンプールの建物というものだった。
もう一つ、金メッキの小粒の竜のストラップも買った。



チャイナタウン散策
雑貨屋をのぞく

鶏の干物
日本では目にしない光景である。

次は、シンガポールのメインストリートを散歩した。
トイレタイムを兼ねてショッピングモールに寄った。
オープンカフェで休んでいる間に、
女房は明日のアフター・ヌーン・ティ(ハイティー)に備えて靴を買った。
今回の旅行は観光目的でないので、女房はジーンズにスニーカーしか持って来なかった。


ショッピングモールのオープンカフェから見る

店を出て、孫娘2人が通う学校を外から見学した。
旧正月の休みでドアは閉ざされていた。
裏に回ってみると、校庭ではバスケットが終わってクリケットの練習が始まるところだった。



孫娘の通うインターナショナルスクール

名物?「変なおじさん」

「変なおじさん」が何かのパフォーマンスをしていた。
中華街でもみかけていたので写真を撮った。
 「写真を撮ったらチップをあげるものだ」、と息子に言われた。
2ドル紙幣が籠にいっぱい入っていた。

高島屋がある繁華街に戻り、地下鉄でいったん帰宅した。
シンガポールの地下鉄は無人で運転されている。
駅のホームは間仕切りとドアで線路と仕切られている。
線路への侵入や転倒防止の安全対策だろう、、なにしろ無人運行なのだ。
仕切りのドアは電車のドアと一緒に開いた。

車両の椅子は合成樹脂製で堅くて座り心地はよくない。
しかし、お年寄りが乗ってくると席を譲る光景をよく見掛けた。


地下鉄のホーム 安全対策の装備

自宅に戻って昼寝をしている間に、雷を伴うスコールがあったという。
目が覚めても小雨が降っていた。
予定の屋台村に行くかどうか、、、一同みな迷っていた。

シンガポールには数々の屋台村(ホーカーズ、ホーカーセンター)があるようだ。
行き先を近場の屋台村に変えて、屋根の下で座ることにしよう、となった。
歩いて行ける所らしい。
傘を持って出かけたが使わずに済んだ。
「ニュートンサーカス」に10分で着いた。


ホーカーズ「ニュートンサーカス」の
屋根のある席

テーブルの様子

ニュートンサーカスはシンガポールでも最大級の屋台村らしい。
88軒のホーカー(屋台店)があり、座席は1640席もあるという。
観光客だけでなく地元の人にも人気があるようだった。

この日も、屋根のある席はほぼ満席だった。
運よく空席を見つけられた。
座ると、注文伝票を持った店員がやってきた。
いくつか注文を取ると去っていった。

長男に聞くと、テーブルのある前の店の店員とは限らないそうだ。
とにかく「俺の客」というマーキングをするようなものだという。
後は客が好きな物を好きな店で買ってくる。

注文は、トムヤムクンに渡り蟹料理、、、等々。
息子と長男孫が手羽先を山盛り買ってきた。

山盛りの手羽先

ココナッツジュース

デザートは、孫たちはこれまた山盛りのアイスクリーム。
女房はココナッツジュースを一度飲んでみたいと言って上孫娘に買ってきてもらった。
私には料理が辛くて閉口気味だったが、孫たちは皆よく食べた。
逞しくなったものだ。

帰る頃には雨も上がり、屋根のない中庭のようなところの席も埋まり始めていた。
長男孫が、「満天下の屋根のない席は、ヨーロッパの人が好きなんだよ」と言っていた。


ニュートンサーカスの屋根ナシ席

<続く>


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