2012年1月26日木曜日

オランダ・ベルギーとモンサンミッシェル②-Ⅰ ~名画と運河~


【2日目】 2011年11月4日 =ハーグとアムステルダム=

今日は、ハーグとアムステルダムの見物だった。

朝8時半、バスでオランダ政治の中心地のハーグへ出発した。
現地の地図では、「デン・ハーグ」と記されている。
旅行していると、日本での呼び方と異なる町や地域に戸惑うことがある。
バスで1時間半、ハーグ郊外に着いた。

日本のニュースでよく取り上げられる、国際司法裁判所の前で写真を撮る。
人通りの少ない、初冬の寒々とした木立に囲まれた中に、ぽつんと建っていた。
ガイドの説明では、アメリカのカーネギーが寄贈したということだった。


国際司法裁判所が設置されている
オランダ・ハーグの「平和宮」

すぐにバスに戻った。
フェルメールの絵が収蔵されている「マウリッツハイス美術館」に向かう。

開館まで時間があった。
オランダの国家機関が集まる「ビネンホフ(中庭という意味)」を駆け足で見学する。
敷地を囲うお堀の外から建物群をカメラに収める。


「ビネンホフ」を堀の外から

電車通りから歩き正面門から入場した。
「騎士の館」を背景に、一行が代わる代わる記念のシャッターを押す。
騎士の館は国会議事堂として使われているのだそうだ。

少し離れた中庭では、大学生らしい衣装をつけた若者4~5人が、
テレビか映画用のカメラを前に演技していた。



「騎士の館」

敷地を抜けて裏門を出ると、目の前に美術館があった。
フェルメールの絵を鑑賞するために世界各地から観光客が訪れる。

午前10時の開門を待って、「青いターバンの少女(真珠の耳飾の少女)」「デルフトの眺望」
「ディアナとニンフたち」をゆっくりと鑑賞した。


「マウリッツハイス美術館」
フェルメールを求めて世界中から人が、、


青いターバンの少女 真珠の耳飾の少女

デルフトの眺望

ディアナとニンフたち

館内のショップで複製画を記念に買った。
外に出て美術館周辺を散策した。
着いた時とは違い、人通りが多くなって町が賑わいはじめていた。
ツアーの人たちと離れて、日本から遠くはなれた町を女房と2人でただ歩いている時に、
「旅をしている」という実感が湧いてくる。

アムステルダムへ引き返した。
昼食をとるレストランへ。

少し離れた場所でバスを降りて運河沿いの街を歩いた。
途中、入口の狭い建物に長い行列ができていた。
ガラス窓に「アンネ・フランクの隠れ家」というポスターが貼ってあった。


「アンネ・フランクの隠れ家」
長い行列が、、、

隠れ家にしては、「こんなに人目につきやすい所では、見つかってしまう」 という印象だった。
数年前ドイツを旅行した時に機内で読んだ「アンネの日記」を思い出していた。




レストランでは名物のパンケーキを食べた。


アムステルダムのレストラン

名物のパンケーキ 大きい

昼食の後は、「運河クルーズ」だ。

レストランへの到着が予定より遅れ、時間が押せ押せになっていた。
クルーズ船の出発時刻を過ぎている。
乗り場へ急いだ。

船内は満席状態だった。
ほとんどが中国からの観光客である。
中国人が座っている椅子に割り込む。

ここ数年、海外旅行をしていると、中国人と出会うことが多い。
仲間同士が声高に会話をして、皆一様に日本製カメラを持っている。
クルーズ船でも、若者が岸辺に憩う女性にレンズをむけて「きれいだよ」と大声を出していた。


アムステルダム 運河クルーズ

運河沿いの街を楽しむ

美しい建物が並んでいる

船の形をした「船の博物館」(河口近く)

クルーズの終点はダイヤモンド研磨工場になっていた。
工場では日本人のインストラクターがいて、巧みな話術と仕掛けで購買心を煽っていた。
2人ほど買ったと聞いた。
バスからの市内観光に移る。


車窓からのアムステルダム中央駅

大きな広場

車窓からアムステルダム中央駅や駅近くの路地にある「飾り窓」を見た。
「アムステルダム国立美術館」に到着した。
11月に入って日没が早く、すでに薄暗くなっていた。


国立美術館は改修工事の最中で、展示場は仮設されていた。
壁は黒い布で覆われ、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」とレンブラントの「夜警」が掛けられていた。
絵の前には見る人もなく、幸いにも1
人占めの状態だった。


改装中の「アムステルダム国立美術館」


レンブラント 「夜警」

フェルメール 「牛乳を注ぐ女」

<続く>


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