国立西洋美術館 |
「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術400年」を鑑賞する。
パンフレットは、
「初来日、フェルメール「真珠の首飾りの少女」 in ベルリン国立美術館展」となっている。
日本のフェルメール人気がうかがえる。
パンフレット フェルメールが呼び物に |
ベルリン国立美術館という1つのミュージアムがあるわけではない。
ベルリンの美術館・博物館群をまとめた総称である。
そのコレクションから絵画、彫刻、素描など100点以上が来日した。
展示の構成は6章となっていた。
第1章 15世紀:宗教と日常生活
第2章 15-16世紀:魅惑の肖像画
第3章 16世紀:マニエリスムの身体
第4章 17世紀:絵画の黄金時代
第5章 18世紀:啓蒙の近代へ
第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
第1章 15世紀:宗教と日常生活
第2章 15-16世紀:魅惑の肖像画
第3章 16世紀:マニエリスムの身体
第4章 17世紀:絵画の黄金時代
第5章 18世紀:啓蒙の近代へ
第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
館内は混雑していなかった。
しかし、やはりフェルメールの「真珠の首飾りの少女」の前は人だかりができていた。
絵画も彫刻も見所満載であったが、、、フェルメール強し。
美術展を見た後は、いつものようにショップで絵はがきを2~3枚買った。
ベルリンの美術館・博物館群をまとめた総称である。
そのコレクションから絵画、彫刻、素描など100点以上が来日した。
展示の構成は6章となっていた。
第1章 15世紀:宗教と日常生活
第2章 15-16世紀:魅惑の肖像画
第3章 16世紀:マニエリスムの身体
第4章 17世紀:絵画の黄金時代
第5章 18世紀:啓蒙の近代へ
第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
第1章 15世紀:宗教と日常生活
「聖母子とふたりのケルビム」 ドナテッロ工房 1460年頃 ケルビムとは智天使 |
「聖母子」 ルーカ・デッラ・ロッビア 1450年頃 彩釉テラコッタで有名なデッラ・ロッビア工房を起こした ルーカの後を甥のアンドレア(下作品)、その子ジョヴァンニと継ぐ名門に 大理石とは異なる焼き物による造形 |
「聖母子、通称アレッツォの聖母」 アンドレア・デッラ・ロッビア 15世紀後半 デッラ・ロッビア一族の特徴が出ている 一族の作品はフィレンツェや近郊の街に多く見られる フィレンツェから8km程のフィエーゾレのバンディーニ美術館には ロッビア作品が多く所蔵されている |
「聖母子と聖ヒエロニムス」 ベルナルディーノ・ピントゥリッキオ 1490年頃 ピントゥリッキオはルネサンス・ペルージャ派 ラファエロはペルージャのペルジーノのもとで修行した |
「キリストの磔刑、ふたりのマリアと福音書記者ヨハネ」 フィリッポ・リッピ 1440年頃 リッピはルネサンス中期フィレンツェ派の画家 ボッティチェリの師でもあった |
「洗礼者聖ヨハネ」 エルコレ・デ・ロベルティ 1480年頃 ロベルティはフェラーラ派 フェラーラ公国エステ家の宮廷画家に 1474年生まれの幼いイザベラ・デステに絵画を語ったやも、、 |
「奏楽天使」 ティルマン・リーメンシュナイダーと工房 1505年頃 リーメンシュナイダーはドイツの彫刻家 ローテンブルク・聖ヤコブ教会「聖血の祭壇」、 クレークリンゲン・ヘルゴット教会「マリアの昇天祭壇」など ドイツ・ゴシック芸術の頂点を極めたといわれている |
「龍を退治する馬上の聖ゲオルギウス」 ティルマン・リーメンシュナイダー 1490年頃 こちらもリーメンシュナイダー |
第2章 15-16世紀:魅惑の肖像画
「コジモ・デ・メディチの肖像」 アンドレア・デル・ヴェロッキオの工房 1464年頃 レオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリも師事したヴェロッキオ工房 肖像はフィレンツェの「祖国の父」といわれるコジモ |
「女性の肖像」 グレゴリオ・ディ・ロレンツォ・ディ・ヤコポ・ディ・ミーノ 1470年頃 Gregorio di Lorenzo は1436-1504年のイタリア彫刻家 |
「ヤーコプ・ムッフェルの肖像」 アルブレヒト・デューラー 1526年 デューラーはドイツの画家・版画家 プラド美術館所蔵の「アダムとイヴ」や黙示録木版画連作など 素晴らしい作品を生み出している |
「マルティン・ルターの肖像」 ルーカス・クラーナハ(父)の工房 1533年頃 クラーナハはデューラーと同時代のドイツの画家 数々の「アダムとイヴ」を描いた 友人のルターやその家族の作品も多い |
「金貨を量る若い女性」 ヤン・サンデルス・ファン・ヘメッセン 1530年頃 ヘメッセンはアントワープの画家 16世紀、風俗画という新しいジャンルが確立されつつあった 後に「放蕩息子」や「酒場の情景」を描く |
第3章 16世紀:マニエリスムの身体
「ルクレティア」 ルーカス・クラーナハ(父) 1533年 |
「アポロ」 アレッサンドロ・ヴィットリア 1550年頃 Alessandro Vittoriaは1525-1608年のイタリアの彫刻家 |
第4章 17世紀:絵画の黄金時代
「3人の音楽家」 ディエゴ・ベラスケス 1616-20年頃 ベラスケスはバロック期・スペインの画家 スペイン絵画の黄金期の巨匠 |
「エウクレイデス」 ルーカ・ジョルダーノ 1650-53年 ジョルダーノはバロック期イタリア・ナポリ派の巨匠 ナポリ派の始祖的なホセ・デ・リベラ(スペイン・バロック)に師事した そのリベラはイタリアでカラヴァッジョ派から刺激を受けた エウクレイデスは古代ギリシャの数学者・天文学者 |
「アルキメデス」 ルーカ・ジョルダーノ 1650-53年 古代ギリシャの学者を描いた連作の一部 |
「難破する聖パウロのいる風景」 ピーテル・パウル・ルーベンス 1605年頃 ルーベンスはバロック期フランドルの画家 「王の画家にして、画家の王」と呼ばれた |
「滝」 ヤーコプ・ファン・ロイスダール 1670-80年 ロイスダールは17世紀オランダの画家 オランダ絵画の黄金期、風景画家として活躍 |
「果物、花、ワイングラスのある静物」 ヤン・ダフィッツゾーン・デ・ヘーム 1651年 ヘームは17世紀オランダの静物画家 |
「真珠の首飾りの少女」 ヨハネス・フェルメール 1662-65年 17世紀オランダ絵画の黄金期を代表する画家 17世紀半ば「取り持ち女」辺りから風俗画家となる |
「ミネルヴァ」 レンブラント・ファン・レイン 1631年頃 フェルメールとともに17世紀オランダ絵画の黄金時代を築いた 「光の画家」「光の魔術師」と称される |
「黄金の兜の男」 レンブラント派 1650-55年頃 レンブラント作だと思われていたが、アトリエの弟子たちの作だと判明した 当時は民衆にも絵画の需要があり分業や弟子の力が必要だったそうだ |
「イノシシ狩り」 イグナーツ・エルハーフェン 1690年頃 Ignaz Elhafenは1658-1715年デュッセルドルフで活躍した彫刻家 |
「シカ狩り」 イグナーツ・エルハーフェン 1690年頃 |
第5章 18世紀:啓蒙の近代へ
「バテシバ」 セバスティアーノ・リッチ 1725年頃 リッチは17-18世紀に活躍したヴェネツィア派の画家 ヴェネツィア・ロココ絵画の先駆的存在であった |
「聖ロクス」 ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ 1730-35年頃 ティエポロは18世紀イタリア絵画の巨匠、ヴェネツィア派 前出のセバスティアーノ・リッチや先人ティツィアーノに刺激を受け バロックの躍動感とロココの華麗さを描いた 聖ロクスは黒死病の守護聖人 |
「死んだ雉と獲物袋」 ジャン=バティスト=シメオン・シャルダン 1760年 シャルダンはロココ時代のフランスの画家 主に繊細で静謐な静物画や風俗画を描いた |
「エビと魚のある静物」 ジャン=アントワーヌ・ウードン 1777年頃 ウードンはフランス新古典主義の彫刻家 啓蒙時代の著名人の彫像・胸像を作った |
「自画像」 アントン・グラーフ 1776年頃 Anton Graffは1736-1813年のスイス出身画家 主に啓蒙時代の著名人の肖像画を描いた |
「ジュリエット・レカミエ夫人の胸像」 ジョゼフ・シナール 1802-03年頃 Joseph Chinardは1756-1813年のフランス新古典主義の彫刻家 |
「戴冠の聖母」 ヨハン・ゲオルク・ディル 1760-70年頃 ディルは18世紀ドイツの彫刻家 |
第6章 魅惑のイタリア・ルネサンス素描
「ダンテ<神曲>煉獄篇挿絵素描」 地上の楽園、ダンテの罪の告白、ヴェールを脱ぐベアトリーチェ サンドロ・ボッティチェリ 1480-95年頃 |
「聖家族のための習作」 ミケランジェロ・ブオナローティ 1503-04年頃 |
「人物を背負うふたりの裸体像」 ルーカ・シニョレッリ 1490-95年頃 イタリア・ルネサンス期の芸術家 ミケランジェロが称賛したとされる |
「キリストの割礼のための祈る天使と手の習作」 フェデリコ・バロッチ 1581-90年頃 バロッチは16世紀イタリアで活躍した画家 マニエリスムからバロックへの架け橋となった |
館内は混雑していなかった。
しかし、やはりフェルメールの「真珠の首飾りの少女」の前は人だかりができていた。
絵画も彫刻も見所満載であったが、、、フェルメール強し。
美術展を見た後は、いつものようにショップで絵はがきを2~3枚買った。
帰りはJR山手線で新宿に出た。
新宿駅のイベントスペースで古本市が開かれていたので寄ってみようと思っていた。
古本市で2冊買った。
井尻進の「ボロブドゥル」、
津田正夫の「ボカ共和国見聞記 知られざるアルゼンチン」の2冊。
ブログ仲間のどっぽさんがジャワ島「ボロブドゥール遺跡」に行ったので購入した。
本棚に2冊ともあった。
この日の歩数は1万4000歩。
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