ギリシャ そしてイタリア再び ～序「旅のいきさつ」～

相棒は1度行った国にはなかなか行きたがらない。
再訪しているのはフランスとスペイン、それに趣味のフラダンスの本場ハワイくらいだろうか。

フランスの再訪は1度目には行けなかった「モンサンミッシェル」が相棒を惹きつけた。
「オランダ」「ベルギー」＆「モンサンミッシェル」というパックツアーがよかった。
スペインの再訪には未訪の「ポルトガル」が加わった。

私はというと、国に係らず訪れたい場所がたくさんある。
スペインもそうだった。
1度目は2004年、バルセロナやマドリード、アンダルシアの都市を訪れた。
そのツアーには北部の「サンチャゴ・デ・コンポステーラ」は入っておらず、
「いつか行きたい」と思っていた。

時は過ぎて2009年、「スペイン北部とポルトガル」の格安ツアーが目に留まり、
相棒を口説いて参加した。
念願のサンチャゴを含むスペイン北部の都市を訪れることができた。

この旅で「どっぽさん」と知り合った。
どっぽさんとは以後も親しくさせてもらっており、貴重な出会いだった。
こんな出会いもツアーの魅力である。
「何度も訪れるのも悪くないだろう？」相棒を説得する理由が一つ加わった。

旅の記憶の連鎖が尽きない、、、。

さて、今回のイタリア再訪のいきさつである。

「どこか海外旅行に行きたい」と相棒が言い出した。
去年の夏が終わる頃だった。
「ポンペイに行きたい」と提案した。

去年6月に実兄と2人、育った台湾へ一緒に行こうと準備をした。
しかし、兄が白内障の手術をすることになり中止した。
孫のいるシンガポールに行こうかという話になったが、正月に一時帰国するという。
では、ということで年明け早々に行ける海外旅行を考えた。


イタリアに行ったのは12年前だ。
その時は北部から中部の都市を巡り、南イタリアには行けなかった。
ポンペイには是非とも行ってみたかった。
相棒も南イタリアに行ってみるのもいいか、という気持ちになってきた。
「すかさず」イタリアツアーに申し込んだ。

時を逃すまいと決めたツアーは朝食だけが付いたものだった。
昼と夜は付いていない。

観光や見学も自分で行くかオプションという内容だった。

食事や観光を自分たちでというのも毎日となると大変だ。

前回のイタリア旅行では2週間の間自分達で計画したり探したりして散々苦労した。
食事代も随分とかかり、観光にもやたらに時間と出費がかさんだ。
落ち着いて考えると、ツアー料金は安いが結局割高になる。

食事付きツアーに変更しようと探していると、「南イタリアとギリシャ8日間の旅」を見つけた。

ポンペイも入っている。

未訪の国ギリシャにも行く。
「一度行った国には行きたくない」主義の相棒も喜んだ。

決めた。
2013年1月13日に出発することになった。

日程をよく見ると、ローマの空港でアテネへの乗り継ぎ時間が7時間もあった。
この7時間の過ごし方については何も記載されていない。
空港内で過ごすのは無理な気がした。

ローマ市内へ抜け出そうか、などと時間の使い方に知恵をめぐらせ楽しんでいる。
イタリア語も検定試験などを受けたりして少しは使えるだろう。
旅にはいろんな形がある。
楽しく過ごしてこよう、と相棒と話している。